育成契約の西武高橋朋、球団は「43」を空けて復活待つ 「背番号を早く戻したい」

契約更改に臨んだ西武・高橋朋己【写真:安藤かなみ】

渡辺GM、「43」を「早くつけてほしい。いつまでも空いている」

 西武の高橋朋己投手が10日、所沢市内の球団事務所で来季の育成選手契約を結んだ。年俸は今季の2000万円から半減となる1000万円(金額は推定)。

 2016年にトミー・ジョン手術を受け、17年に復帰したが左肩痛で18年は1試合のみの登板となっていた高橋朋。18年オフには育成選手契約を結び、リハビリに励んできた。

 今秋のフェニックス・リーグで約2年ぶりに実戦登板を果たした高橋朋は「完全復活ではなかったけど、試合で投げられたことが大きい。こういう緊張感で、こういう景色で、というものが再確認できた」と復帰のマウンドを振り返って胸をなでおろした。

 その後は秋季キャンプにも参加し、若手選手たちとともに汗を流した。12月末から1月にかけてブルペンでの投げ込みも開始する予定で、「キャンプの初日からバンバン投げたい」と猛アピールを宣言した。

 14年、15年と2年連続で60試合登板を果たし、フル回転でチームを支えてきた高橋朋の復帰を待ち望んでいるのはファンだけではない。渡辺久信球団本部ゼネラルマネージャーは「早くつけてほしいよ。いつまでも空いているんだから」と、高橋朋が入団時から背負っていた背番号「43」を空けてその復活を待つ。

「43番を『絶対にお前につけてもらいたい』と言われて嬉しかった」と球団に感謝した高橋朋は「年齢的にも番号的にも、早いうちにアピールしないといけない。背番号を早く戻したい」と背番号「123」からの返り咲きを誓っていた。(安藤かなみ / Kanami Ando)

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