羽ばたくトキ 「タータン」に 長岡造形大生、3作品をデザイン

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長岡造形大の学生のデザインに基づき浅記が作った「トキタータン」の織物=見附市

 新潟県の長岡造形大の学生が佐渡に羽ばたくトキをイメージし、朱鷺色の格子柄「タータン」をデザインした。14日に新潟市中央区の県立万代島美術館で始まる展覧会「タータン展」(新潟日報社など主催)で展示される。見附市の業者が協力し、素材を違えた3種類の作品が楽しめる。学生たちは「多くの人に見てもらいたい。反応や感想が楽しみ」と期待している。

 タータンは英国スコットランドで発展し、2色以上の糸(羊毛)を使い、上下左右対称の格子柄になっている織物を指す。現代ではデザイン柄そのものもタータンと呼ばれ、洋服や日用雑貨、インテリアなどに取り入れられている。

 「トキタータン」と名付けられた格子柄のデザインを考案したのは、造形大プロダクトデザイン学科の2、3年生11人。今春から「地域協創演習」の講義として、3班に分かれて制作に取り組んだ。

 本県らしいデザインにしようとトキをテーマに選び、6月に佐渡市を訪問。力強く羽ばたくトキを見てイメージを膨らませた。打ち合わせを重ね、羽の淡いピンクや繁殖期に変化する灰黒色、空の青色、田んぼの茶色などを縦横のラインに配し、3パターンのデザインを仕上げた。

 学生は羊毛、見附市の繊維商社「浅記」は綿、第一ニットマーケティングはニットで、それぞれが3パターンの布を制作した。

 造形大の卒業生が活躍している浅記は、織物の世界をより深く知ってもらおうと、糸の染めや機織りなどの各工程を学生たちに見学してもらった。3年の学生(20)は「1枚の織物に多くの人、技術が関わることを知り、貴重な経験になった」と振り返る。

 同社の羽賀一嘉取締役事業本部長(58)は「学生のデザインは素晴らしかった。今回の体験を生かし、トキのように社会に羽ばたいてほしい」と期待する。

 デザインは、スコットランドのタータン登記所に「トキタータン」の名称で登録申請する予定。学生は「力を合わせて完成した作品を見た時は、すごく達成感があった。同世代の人たちも作品を見てくれたらうれしい」と話す。

 タータン展は来年3月1日まで。前売り券900円(一般のみ)。当日券は一般1100円、大学・高校生900円。中学生以下無料。問い合わせは県立万代島美術館、025(290)6655。