巨大な迷宮か⁉ 8000kmにも及ぶ広大すぎる建造物の正体とは

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総延長なんと8000kmにも及ぶ、広大な建造物のある島があります。その姿はまるで巨大な迷路のようですが…一体何のために作られたのでしょう?

迷宮の正体とは

この建造物があるのは、ポルトガルにある「ピコ島」西側の海沿いのエリア。一見、迷路に見えるその正体は、「ブドウ園」の石垣です。

ブドウを育てるために作られたもので、石垣の高さは1mほど。使われている石は、ピコ山の噴火でできた溶岩。セメントなどを使わず積み上げられています。

さらによく見ると区画によって区切られており、その大きさは、1区画につき6m×3m。
それぞれに数本のブドウが植えられていて、収穫したものを運ぶため、壁には人が通る隙間も作られています。

なぜ海沿いにブドウ園や石垣が?

実はブドウの栽培には、海沿いのほうが温かく適しています。しかし、海から吹く潮風はブドウの大敵。それによって木が傷つくのを防ぐため、石垣は作られました。

こうした環境から、ここではブドウの枝も地を這うように育ちます。

また、石垣には他にも役割があります。
石は太陽で温められることで、畑の気温を上昇させます。それは夜も温かさを保つため、ブドウが早く熟し、収穫時期も早くなるそうです(最盛期はヨーロッパの他の地域よりも早い9月)

500年以上の伝統を持つワイン

15世紀の大航海時代にポルトガル人がやってきてから500年以上、この島ではブドウ栽培が行われてきました。

ピコ島で作られる8割が白ワイン用のブドウで、島特産の品種を伝統的に栽培しています。

それを元に作られるのは、ロシア皇帝も愛したという極上のワイン。

まるで巨大迷宮のような、ピコ島のブドウ園は、2004年に世界遺産へ登録されました。世界でも珍しいその独特な景観は、長い年月をかけて人々が作り出したものでした。

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