ハッブルが捉えたエッジオン渦巻銀河「NGC 3175」

【今日の天体紹介:渦巻銀河NGC 3175】

ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた「NGC 3175」は、ポンプ座の方向約5400万光年先に位置するエッジオン渦巻銀河です。側面から観測されたこの銀河は、輝くガスや明るい銀河核そして渦巻く渦状腕とダストレーンが美しい姿を描いています。

NGC 3175は「NGC 3175銀河群」に属しており、多くの低質量銀河や伴銀河、500以上の矮小銀河で構成されています。銀河群とは、主に矮小銀河を除く大小約50個ほどの銀河で構成された集まりで、我々の天の川銀河もアンドロメダ銀河と共に局部銀河群に属しています。

なお、NGC 3175銀河群にはNGC 3175の他に「NGC 3113」「NGC 3125」「NGC 3137」「ESO 499-37」が属しています。

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ3「WFC3」で撮影されたもので、可視光と赤外線フィルターの合成画像です。2019年12月9日に公開されました。

Image: ESA/Hubble & NASA, D. Rosario et al.
Source: HUBBLE

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