最大9連休、海外好調 年末年始の旅行動向 欧州、ハワイ人気根強く

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 年末年始の旅行先として海外が人気を集めている。北陸の旅行代理店によると、日並びの関係で28日から来年1月5日まで最大9連休となるため、余裕のある日程で欧州やハワイなどを選ぶ人が多く、根強い需要がある。一方で国内旅行の動きは鈍く、皇位継承と重なったゴールデンウイーク(GW)や旧盆時期の長期休暇による「旅行疲れ」の影響を指摘する声も聞かれる。

 「ゆったりした日程が組めるため、海外で落ち着いて過ごそうと考える人が多いのではないか。今年は特に欧州の人気が高い」。ほっこく観光(金沢市)の担当者はこう話す。

 年末年始は12月28日が土曜で、年明けは正月三が日後の4、5日が土、日曜となるため、最大で9連休が見込まれる。

 旅行大手JTBが発表した全国の年末年始(23日~来年1月3日出発)の旅行動向によると、海外旅行者は前年比0・3%増の76万2千人で、過去最高となる見通しだ。

 ほっこく観光では、28日出発の4泊7日のフランス滞在ツアーが募集開始から間もなく定員に達した。パリに3泊して名所を巡り、自由行動日も設けたツアーで時間にゆとりをもたせた行程が好評だ。このほか、3泊6日のオーストラリア滞在ツアーも人気という。

 JTB金沢店によると、海外の予約状況は昨年比で4割増と大きく伸びている。ハワイや欧州、オーストラリア向けの引き合いが増えており、担当者は「年末年始は海外で過ごすと決めている人がいる。日並びが良いため長期滞在する傾向があるようだ」と話す。

 海外ツアーの需要が高まっている一方、国内旅行は落ち着いた動きだ。JTB金沢店では、国内の予約は昨年同期に比べて1割減となっている。国内では北陸三県の温泉地など近場に加え、東京、大阪方面の予約が目立つという。

 ほっこく観光は、昨年末のNHK紅白歌合戦で歌手・米津玄師(よねづけんし)さんが曲を披露した大塚国際美術館(徳島県)や、世界遺産の姫路城(兵庫県)を組み込んだツアーが人気だ。国内ツアーはまだ余裕があるとし、担当者は「国内は出発日間際の予約も多く、これからが勝負。今後の伸びに期待したい」と話した。

 ニュージャパントラベル(富山市)によると、海外は欧州やハワイなどの長期滞在ツアーが早い段階で動いているが、GWの10連休から反動減が続いており、年末年始の動きはやや鈍いという。担当者は「旅行に充てる費用は年間で大体決まっている。『5月のGWに使ったから年末年始は控える』という空気もあるようだ」と話した。