【永田町発】野党合流へ割れる意見 中国地方7議員

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野党合流を議論した国民民主党の両院議員総会でマイクを握る柳田氏(左から4人目)や森本氏=右手前(9日)

 立憲民主党や国民民主党などが進める野党合流の協議を巡り、中国地方選出の野党系国会議員7人は、合流に積極派と消極派で割れている。野党勢力の結集を歓迎する意見がある一方、原発政策などの違いもあり、合流協議は慎重を期すべきだとの声も目立つ。

 国民で合流に積極的なのが副代表の津村啓介氏(比例中国)。3日、党の中堅や若手の衆院議員17人を集めて会合を開いた後、玉木雄一郎代表に合流協議を始めるよう求めた。

 同党は世論調査の支持率が伸び悩んでおり、比例復活で当選した議員の危機感は強い。津村氏は「玉木代表は一つの大きな固まりをつくると明言している」と強調した。

 立民、国民などの野党勢力は10月、衆院、参院でそれぞれ活動を共にする共同会派を結成。安倍晋三首相(山口4区)主催の「桜を見る会」を巡る問題の追及で協力してきた。衆院で共同会派に加わる無所属の佐藤公治氏(広島6区)は「うまくいっている」と評価。「野党が結集、合流に向かってほしい」と期待を寄せる。

 それでも、国民の玉木代表は、合流になお慎重な発言を繰り返す。「合流がすぐには進まないと思っているからだろう」と同党の柳田稔氏(参院広島)。党の参院側に、7月の参院選で立民と争ったしこりが残るからだ。

 別の懸念を口にするのは国民の森本真治氏(参院広島)。「国民側は独自でやりたいという参院議員も多い。合流すれば抜ける人が出るかもしれない」

 森本氏は、党の国会対策委員長代理として立民側との連携に心を砕いてきたが、参院では共同会派の議員総会を立民と国民が別々に開く状況が続いた。

 立民側からも慎重論が漏れる。高井崇志氏(比例中国)は「政策があいまいなまま一緒になれば旧民進党に戻るだけだと世間に思われる。立民の党名や政策の柱を変えるべきではない」。

 中国電力島根原発がある松江市を地盤とする亀井亜紀子氏(比例中国)は原発ゼロを掲げる党の政策を重視。国民には原発を容認する電力総連出身の議員がいることも念頭に「合流のために、原発ゼロなどの基本政策を曲げてはいけない」と訴える。

 仮に合流すれば、次の衆院選に向けた候補者調整が焦点になる。無所属の柚木道義氏(比例中国)が地盤とする岡山4区では国民が新人の擁立を予定する。柚木氏は「合流を機に候補者調整が進んでほしい」と望む。