ディーン・フジオカ◆インタビュー 「獅子雄というキャラクターが生き始めた」いよいよ最終回の月9「シャーロック」

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ディーン・フジオカ◆インタビュー 「獅子雄というキャラクターが生き始めた」いよいよ最終回の月9「シャーロック」

ディーン・フジオカ演じる“シャーロック”こと誉獅子雄と、岩田剛典扮する“ワトソン”こと若宮潤一が難事件に挑戦するミステリーエンターテインメント「シャーロック」(フジテレビ系)。12月16日には、いよいよ最終回が放送。事件の謎だけでなく、獅子雄と若宮との関係の行方や謎に包まれた“守谷”の存在など、気になるポイントが満載の今作。ここでは獅子雄を演じるディーン・フジオカを直撃インタビュー。最終回を迎えるにあたり、これまでの撮影を振り返ってもらい、作品への思いを聞いた。

──獅子雄を演じてこられて、ご自身の中で役の捉え方に変化はありましたか?

「初めの頃はみんな手探りでした。有名な原作がある作品なので、キャストだけでなく演出や脚本など、どのスタッフにも“過去のシャーロック像に似すぎないように”という気負いがあったと思います。でも、獅子雄を演じていく中で僕自身は“思っていたよりも自由なキャラクターなんだ”と感じるようになりましたね。ひょっとしたら“シャーロック”らしくないことも怖がらずにできるようになりました。例えば、オープニングで獅子雄がドラマタイトルを書くシーンでも、毎回ただ書いているだけでは面白くない…。そこで、“それやっていいの!?”と驚くような提案でも、案外やってみるとそれが獅子雄の魅力になるんです。毎回そのサプライズを重ねて、アップデートしてきました。獅子雄というキャラクターが生き始めているので、“過去のシャーロックがどうだ”ということをあまり気にしなくなったのが一番大きな変化だと思います」

──では、獅子雄を演じる上でこだわった点はどこでしょうか?

「セリフの言い回しやスピード感は一貫して、ずっとここまで意識してきました。あと、“あえて見たり、見なかったり”という視線の送り方なんかも。所作として獅子雄という人物を見ている人に伝える大事なパーツだと思うんですよね。彼はゲームを楽しんでいるような感じで、常に余裕があるじゃないですか。“ピュアで、無邪気でいたい”と思って演じました」

──役作りについて、監督とはどのようなお話をされたのでしょうか?

「“ドアは閉めないように”と言われました。例えば、冷蔵庫や玄関のドア、トイレやタクシーのドアも…と。それを決めてしまうと後々つじつまを合わせていくのが大変だろうなと思ったので、印象的でしたね。“本当にそれでいいんですか!?”って(笑)。でも、今のところクリアできているはずです」

──東京の街を背景にバイオリンを弾くシーンも印象的ですよね。

「とにかくバイオリンはずっと練習しています。何かに対する興味や衝動が強いという獅子雄の人物像を表現するために、形として指の動きが成立していることが説得力になると思ったので。そこは圧倒的に表現できるよう意識しました」

──練習はどれくらいされているのですか?

「7話くらいまでは撮影日以外にも先生から個人レッスンを受けていましたが、それ以降は自分で練習のやり方が分かるようになりました。初心者の僕にとって、まず弾けるようになることが大きなチャレンジでしたけれど、夜景を背に優雅に演奏するシーンなので、ロケーションによっても状況が変わってくるんですよ。そういう意味では、撮影面での挑戦もあったので、すごく鍛えられたなと思います(笑)。今ではバイオリンを楽しいと感じられるところまできたので、今回こうした機会を与えてもらえたのはありがたいです」

──それ以外にも、何か印象深い撮影はありましたか?

「4話のボクシングのシーンでは体を使いました。その日は深夜からスタートして、昼くらいまでには撮り終えなければいけなかったので、壮絶で…(笑)。(ゲストの)金子ノブアキさんがエモーショナルな演技をされていて、しかも後楽園ホールという場の空気もあって、印象的な撮影でしたね。僕も観客として見に行ったことがあったので、まさか自分がそこに立つとは思いませんでした。あと、9話のレストランのシーンでは4日間ずっと同じセットの中でしゃべり続けました。あれは自分への挑戦でしたね…。場所が変わらないのにずっとしゃべり続けるって難しいんですよね…! その分、終わった時には“チーム一丸となってやっているな”という一体感も感じられました」

──ゲストの方々も毎回豪華ですよね。

「出演者が違うと、毎回カラーも変わってくるので新鮮です。良くも悪くも僕たちが慣れてきた頃に、またフレッシュな状態からスタートできるんですよ。皆さん魅力的な方々なので、舞台裏でいろいろなお話をしたりもしました。そこでの盛り上がりも含め、1話完結の醍醐味だと思います。また、『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』(2018年/同系)で共演した高橋克典さんや、『モンテ・クリスト伯~』、『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』(19年/同系)と今回で3回目の共演となる伊武(雅刀)さんも出演されましたけど、お二人がいると画面が重厚になりますよね」

──お芝居の面での苦労はありましたか? 謎解きのシーンは大変だったと思いますが…。

「楽な回は一つもありませんでした。決めどころのセリフは毎回すごく長くて集中力が必要ですし…いつか落ち着いた時に一つ一つの回を解説したいくらいです(笑)。謎解きは、ただ論理的に謎を解いているだけではなくて、難しいことは言っているけど、どこか遊べるキャラクターでよかったなとも思いました。共演者の皆さんと獅子雄との掛け合いで、現場に笑いが起こるような…。そんなところは獅子雄の愛すべきところなんじゃないでしょうか」

──作中では、若宮との関係にも変化が生まれてきたように思います。獅子雄から見て、若宮との関係はどのようなものなのでしょうか?

「若宮がだんだん獅子雄を受け入れていくという感じだと思います。獅子雄みたいな人って、実際にいたら面倒くさいじゃないですか。振り回されるし(笑)。でも、そんな獅子雄のことを、憎まれ口をたたきつつも受け入れていく若宮が描かれていると思います。物語の別の軸でもありますよね」

──実際に岩田さんとの距離も縮まってきましたか?

「キャストだけじゃなくてチーム全体として距離は縮まっているので、現場は楽しいです。岩ちゃん(岩田)は若宮というキャラクターを通して、ツッコミのキレのよさを発揮して彼の魅力が光っていると思います。彼なりに考えてセリフの言い回しを変えていたりと、努力している姿も見てきました。そういう一生懸命なところを横で見ていると、自分へのいい刺激にもなりますね。蔵さん(佐々木蔵之介)も、豊かな経験を惜しみなく作品に注いでくださって…みんながそうして作り上げていけるオープンな現場でうれしいなと思いました」

──では最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

「人それぞれで作品との関わり方はいろいろあると思いますけれど、とにかく一人でも多くの方に見てもらいたいという思いでみんなこのドラマを作っているので、そうなればいいなと思います。もし面白いと思っていただけたら声を大にして周りに伝えてほしいですし、逆に“ここがダメ”という意見でもありかもしれないですね。毎日本気で戦いながら作り上げた作品なので、皆さんの記憶に残ってくれたらうれしいです」

──ありがとうございました!

【番組情報】


「シャーロック」(12月16日・最終回)
フジテレビ系
月曜 午後9:00~10:24

フジテレビ担当 M・F