ソフトバンク釜元選手が母校の諫早・森山中で講演 「好きなことを全力で楽しんで」

キャッチボールを披露する釜元選手=諫早市立森山中

 プロ野球福岡ソフトバンクホークスに所属する釜元豪選手(26)が9日、母校の諫早市立森山中(坂口剛校長、135人)の体育館で講演。興味があることに何にでも積極的に取り組めば、夢の実現につながると、子どもたちに呼び掛けた。

 キャリア教育の一環として、森山地区の同校と二つの小学校が共同で開いた。

 約320人の児童生徒から大きな拍手で歓迎を受けた釜元選手は「漫画に影響を受けてテニスなどいろいろなことに取り組んだが、三日坊主で長続きしなかった」と、小中学生時代を振り返った。その上で「将来に何をしたいかを決めるのは難しいし、考えは変わる。焦らずにいろいろな経験をすることで夢が見えてくる」と話した。

 釜元選手は「長続きしなかった経験の積み重ねが、大人になって壁にぶつかったときに、乗り越える武器になっている」と強調。「皆さんも好きなことを全力で楽しんで」と呼び掛けた。

 講演後は子どもたちと質疑応答やキャッチボールなどで交流。森山中1年で野球部の池田蓮さん(13)は「先輩の話を聞き、プロ野球選手になる夢を自分もかなえたいと強く思った」と話した。

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