長崎県長崎市出身のジャズピアニスト、平戸祐介が2年ぶりのニューアルバム「TOWER OF TOUCH」(AT HOME SOUND)を11日リリースした。平戸は「ジャズの難解なイメージを拭い去るような、踊れるクラブ・サウンドに仕上がった」と手応えを話す。
平戸は、海星高(長崎市)在学中に米マンハッタン音楽院のワークショップで最優秀賞を獲得。高校卒業後、渡米しニューヨークの音楽大でジャズを学んだ。帰国後、2001年にジャズバンド「quasimode(クオシモード)」を結成、iTunesのジャズチャートで1位になるなど世界的な人気を集めた。
バンドはメンバーの個人活動を充実させるため、2015年2月に活動休止。平戸は現在、ソロで活躍している。
アルバムはジャズ、ヒップホップ、エレクトロの音楽ジャンルが融合した新感覚の8曲を収録。キーボード、ベース、ドラムの即興による曲作りが、ソウルフルなグルーヴを生み出している。タイトルの「TOWER OF TOUCH」には「世界の頂点を極める音を指先から奏でたい」という思いを込めた。
今後の目標について「日本人として、和のテイストを取り入れたジャズで世界に挑戦したい」と語る。
「TOWER OF TOUCH」は2750円(税込み)。