『シトロエンC4スペースツアラー』、高品質なグレーベージュ内装を標準化

 これまで『シトロエン・グランドC4ピカソ』として歴代の歩みを進めてきた『グランドC4スペースツアラー(GRAND C4 SPACETOURER)』に一部仕様変更が実施され、特別仕様車のデューンベージュ(DUNE BEIGE)で好評を博したグレーベージュ内装を標準化。併せて装備類も見直し、12月3日より発売開始となっている。

 ヨーロッパ発7シーターMPVの先駆けとして登場した『シトロエン・C4ピカソ』は、2007年発売の初代を経て、2014年には現行の2代目へと進化。ショート版5シーターの『C4ピカソ』と、ロング版3列シートの『グランドC4ピカソ』と名称も差別化しての展開となった。

 かつてのコンセプトカー名にも採用されたテクノスペース(TECHNOSPACE)をコンセプトに、PSAの最新モジュラープラットフォームであるEMP2を採用。1.6リッターの直列4気筒直噴ターボとトルコン式6速オートマチックのEAT6を組み合わせたドライブトレインに加え、近未来的なエクステリアと有機EL採用のフルデジタルのインターフェイス、多彩なシートアレンジと完全フルフラットが可能なフレキシビリティに富むユーティリティ性能など、クラスの中でも極めて個性的なモノスペースとして人気を博してきた。

 さらにモデルライフのなかで多くの進化も遂げ、17年には2.0リッター直列4気筒クリーンディーゼルターボが登場。その後、AppleのCarPlayに対応するなどインフォテインメントも強化した2018年9月には、その車名を『グランドC4スペースツアラー』に変更すると同時に、ショート版5シーターが終売となった。

 そして2019年にはトランスミッションも本国同様に6速から8速へと多段化し、エンジン出力も向上させるなど数多くの改善、改良が続けられてきた。

 今回の仕様変更は、この『グランドC4スペースツアラー』にグレーベージュ、いわゆる“グレージュ”とブラックのツートーンのファッショナブルかつ明るい内装と、パノラミックガラスルーフとハンズフリー電動ゲートのオプションを標準化したもの。

 この仕様変更により、現ラインアップで用意されるパワートレインは2リッターの直列4気筒クリーンディーゼルのみの展開に。最高出力は163PSながらミニバンとしてトップレベルの最大トルク400Nmによる余裕溢れる動力性能と、JC08モードで18.8km/L、同WLTCモード17.3km/Lの優れた燃費性能を誇っている。

 また、完全独立の7名分のシートは5.7㎡におよぶクラス最大級のパノラミックガラスルーフと相まって、既成概念を超えた開放感とくつろぎ感、シトロエンならではのコンフォート性を他にないレベルで両立させている。

 このエンジンラインアップ整理により、モノグレード展開となった『グランドC4スペースツアラー』の価格は416万円。ナッパレザーシートおよびペイントのみがオプション設定となり、ナッパレザーシートが39万5000円に。5色展開のカラーバリエーションは無償のブランバンキーズを筆頭に、3万300~6万500円の各有償色が用意される。

“グレージュ”とブラックのツートーンのファッショナブルかつ明るい内装と、パノラミックガラスルーフとハンズフリー電動ゲートのオプションを標準化
この仕様変更により、現ラインアップで用意されるパワートレインは2リッターの直列4気筒クリーンディーゼルのみとなった

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