声を掛けること、助けに

上山で子どもたち、ブラインドサッカー体験教室

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児童がアイマスクをしてボールをけるなど声での意思疎通を図った体験教室=上山市中川小体育館

 東京五輪・パラリンピックを来年に控え、障害者との共存に理解を深めてもらおうと山形地方法務局などは10日、上山市中川小で、音が鳴るボールを使って視覚障害者らが行う「ブラインドサッカー」の体験教室を開いた。子どもたちはアイマスクで目を覆い、声だけで意思疎通を図る難しさを体で学んでいた。

 同小と山形盲学校の4年生計15人が参加。「コルジャ仙台ブラインドサッカークラブ」の浦沢真人代表(45)と、同クラブの県内での活動を支援する塾講師青柳裕太さん(34)=真室川町大沢=が講師を務めた。

 最初にアイマスクを着けたまま壁をつたって歩いたり、鬼ごっこをしたりして動く練習をした後、ボールを蹴ってコーンに当てる体験をした。子どもたちは「怖い」「どっちにいるの?」などと不安がりながらも、友達の声を頼りに行動。耳元で話しかけ、手を引くなど自然と助け合っていた。長沢龍生君(10)は「真っ暗で何も見えなくて難しかった」と話した。

 ブラインドサッカーは5人制。キーパー以外は目隠しをして、ガイドや監督が周囲から声で指示を出す。NPO法人日本ブラインドサッカー協会が普及を目指しており、コルジャ仙台が開く本県での体験会は5回目。どんな声が助けになるかを知ることができるといい、浦沢代表は「町で困っている人がいたら声を掛けてほしい」と呼び掛けた。