国連安全保障理事会の非常任理事国選出に向け、ジブチが公式に選挙活動を開始

国連安全保障理事会の非常任理事国選出に向け、ジブチが公式に選挙活動を開始

AsiaNet 82062

ニューヨーク、2019年12月6日/PRニュースワイヤー/ -- ニューヨークにおいて、ジブチ共和国が国連安全保障理事会の非常任理事国選出に向けて、公式に選挙キャンペーンを開始した旨を明らかにしました。2020年6月に開催される第74回国連総会において、2021年 - 2022年度の安全理事会非常任国10か国の内5か国が選出される運びになっています。この5か国の内、1カ国がアフリカ大陸から選出される旨が法的に定められています。また、アフリカ連合によって定められた地域ローテーションの慣習をかんがみると、今回は東アフリカの番となります。

ジブチ共和国は、2016年末に立候補に対する断固とした意思と、その意義について明らかにしています。同国は、独立を獲得して以来、紛争解決と平和構築における重要な問題に深く関与してきました。多くの問題をはらんだ戦略的な地域である「アフリカの角」に位置するジブチは、オープンな政策と広範な国際協力を構築してきました。この事実は、数多くの友好的な大国が、ジブチ領地内に経済ならびに軍事的基盤を構築していることから証明されています。

ジブチは、テロの撲滅と、バブ・エル・マンデブ海峡戦略に関連した海洋貿易の保護にも尽力しています。ジブチは海賊行為の撲滅と難民保護に多大な力を注ぎ、国内に多くの支援組織を擁しています。国連旗のもとで多くの平和維持活動に取り組む同国は、「ソマリア駐留アフリカ連合平和維持部隊(AMISOM)」の派遣と並行し、1990年代初頭よりソマリアにおける対話と和平プロセスに深く関与しています。

ジブチは対話、調停、貿易、平和的な紛争解決におけるほかにはないプラットフォームを担っています。今回の立候補を通じ、同国は世界情勢に対する独自の経験、コミットメント、一アフリカ国としての視座を安全保障理事会に寄与する意向です。この立候補はまた、未来の地球を形づくるにあたって小国の寄与が考慮されるべきであるという意を表明しています。とりわけ気候の変動を視野に入れた際に、こういった考慮が必要だと考えられています。

ジブチの選挙活動は、イスラム協力機構、フランコフォニー国際機関、アラブ連盟各組織の支援を受けています。一方で、ジブチがアフリカ連合内のプロセスに対して抗議と遺憾の意を強く示していることから、ケニヤの対立候補指名を促しました。これは、組織内の規則と慣習に対する重大な違反にあたります。書面には、複数の候補国がある場合、ないしはコンセンサスが獲得できなかった場合に、候補国は、過去のローテーションと頻度という二つの基準によってランク付けされることになっています。この双方のケースにおいて、ジブチの立候補が優先されるべきでした。ジブチは1993年~1994年、ケニヤは1997年~1998年度に安全保障理事会の非常任国を務めています。さらに、ジブチが過去に一度のみ任命されている一方で (1993年~1994年)、ケニヤはすでに二度の任期を務めています (1977年~1978年、1997年~1998年)。

ジブチはアフリカ連合への無条件のコミットメントを強調し、大陸内諸国における政治・外交において全面的に協力する意向を明らかにしています。いずれにしてもアフリカ諸国間において定められた規則は、あらゆる諸国に対して民主的に適用されねばなりません。この意においても、ジブチは自国の立候補が正当性を有し、統一アフリカを代表するものであるとしています。以上のような理由から、ジブチは2020年6月の国連総会における投票にいたるまで、自国の立候補を擁護ならびに推進していく意向を明らかにしています。

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(日本語リリース:クライアント提供)