中国南極科学観測隊、コスモノート海で初の総合観測を実施

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中国南極科学観測隊、コスモノート海で初の総合観測を実施

8日、コスモノート海での断面観測でフレームトロールネットを使いサンプルを採取する観測隊員。(雪竜2号=新華社記者/劉詩平)

 【新華社雪竜2号12月11日】中国の極地調査砕氷船「雪竜2号」に乗った中国第36次南極科学観測隊の隊員は9日、南大洋コスモノート海で初の断面観測を完了した。中国の南極観測隊が同海域で総合科学観測を行うのは今回が初めて。

中国南極科学観測隊、コスモノート海で初の総合観測を実施

8日、コスモノート海での断面観測で箱型サンプラーを使いサンプルを採取する観測隊員。(雪竜2号=新華社記者/劉詩平)

 同船は7日、プリッツ湾海域から西に向けて航行し、コスモノート海海域での科学観測作業を開始。観測隊員は調査断面に沿って北から南に向けて設置した複数の観測点で、CTD(電気伝導度水温水深計)による採水、プランクトンネットの鉛直曳き、フレームトロールネットや箱型サンプラーなどを使ったサンプル採取などを実施した。

中国南極科学観測隊、コスモノート海で初の総合観測を実施

9日、雪竜2号に設置されたムーンプール(甲板から船底を突き抜け海中に通じる空間)を初めて使用し、CTD(電気伝導度水温水深計)採水作業を行う観測隊員。(雪竜2号=新華社記者/劉詩平)

 今次観測隊の首席科学者、何剣鋒(か・けんほう)氏は、雪竜2号が今回実施するコスモノート海での科学観測は、南大洋で国際的調査資料が乏しい海域の海洋生態系に対する学際総合調査が重点になると説明。南極の海洋生態系と気候変動の影響に対する国際社会の体系的な認識を高めるのが目的だと語った。