加古川ダム女性遺棄事件 殺人ではなく傷害致死で懲役7年

©株式会社ラジオ関西

 2018年8月、知人女性の首をしめ死亡させ、加古川市のダムに遺体を棄てたとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた男の裁判員裁判で、11日、神戸地方裁判所(=神戸市中央区)は、殺人ではなく傷害致死罪にとどまるとして懲役7年の実刑判決を言い渡した。

判決が言い渡された神戸地方裁判所の法廷(写真:代表撮影)

 殺人や死体遺棄の罪に問われた元スカウト業の森翔馬被告(21)は2018年8月、大阪市西区にあった当時の自宅マンションで知り合いの小西優香さん(当時20)の首を圧迫するなどして窒息死させ、共犯の男とともに遺体を衣装ケースに入れるなどして車で運び、加古川市の権現ダムに棄てたとされたが、11月25日に行われた初公判で森被告は「殺すつもりはなかった」と殺意を否認していた。

 裁判の争点は、森被告に殺意があったかどうかに絞られ、弁護側が「首をしめたのは性行為のなかで被害者から求められた行為だった」と主張する一方、検察側は「窒息死させるためには少なくとも15キログラム以上の力で2分以上首をしめ続ける必要があり、殺意があったことは明確だ」として懲役20年を求刑していた。

 11日の判決で飯島健太郎裁判長は検察側の主張を「被害者を死亡させる危険性について、被告人が認識できなかった可能性を否定する要素にはならない」とし、殺人としての判決を見送り、傷害致死と死体遺棄の罪で懲役7年を言い渡した。(ラジオ関西ニュース)