ドジャースが先発投手補強のターゲットをバムガーナーに変更

ゲリット・コール(ヤンキースと契約合意)の獲得に失敗したドジャースは、先発投手補強のターゲットを同地区ライバルのジャイアンツからフリーエージェントとなった左腕、マディソン・バムガーナーに変更したと見られる。ジ・アスレチックのケン・ローゼンタールが伝えている。

ナショナル・リーグ西部地区で7年連続優勝し、クレイトン・カーショウとウォーカー・ビューラーの左右の両エースのほか、前田健太、フリオ・ウリアス、トニー・ゴンソリン、ダスティン・メイなど多くの先発候補を抱えているドジャースだが、地区優勝にとどまらず1988年以来となる悲願のワールドシリーズ制覇を成し遂げるためには、先発投手の補強が必要であると感じているようだ。

コールのほか、スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズと再契約)、ザック・ウィーラー(フィリーズと契約)がフリーエージェント市場から消えた今、自軍からフリーエージェントとなった柳賢振(リュ・ヒョンジン)とバムガーナーが市場に残るトップ級の先発投手となっており、ドジャースはバムガーナーの獲得を目指す一方で、柳との再契約にも関心を示している。

2010年、2012年、2014年と3度のワールドシリーズ制覇に貢献し、ジャイアンツのエース左腕として活躍してきたバムガーナーは現在30歳。今季は34試合に先発して207回2/3を投げ、9勝9敗、防御率3.90、203奪三振をマークした。故障に泣いた過去2年から復活を遂げ、惜しくも2ケタ勝利には届かなかったものの、3年ぶりに200投球回と200奪三振をクリア。キャリアで初めてフリーエージェントとなった今オフ、総額1億ドル以上の契約を狙っていることが報じられている。

一方、現在32歳の柳は、今季29試合に先発して182回2/3を投げ、14勝5敗、防御率2.32、163奪三振の好成績で最優秀防御率のタイトルを獲得。オールスター・ゲームに初選出され、韓国人投手として初めてオールスター・ゲームの先発を務めた。

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