楽天移籍の牧田に石井GM期待 ブルペンでの起用に「自分のスタイルを持っている」

楽天の入団会見に臨んだ牧田和久(右)と石井一久GM【写真:編集部】

牧田と石井GMは西武で一緒にプレー「ちょっとシャイなんですけど…」

 楽天への加入が決定していた牧田和久投手が11日、仙台市の楽天生命パーク宮城で入団会見に臨んだ。3年ぶりのNPB復帰となるサブマリンに、同席した石井一久GMは「自分のスタイルをしっかりと持っている」と期待を寄せた。ブルペンで起用する方向であることも明かした。

 牧田は会見で「東北楽天ゴールデンイーグルスと契約を結ぶことになりました」と切り出し、石井GMから帽子を被せられると笑みを浮かべた。先発、中継ぎ、抑えと様々な役割をこなしてきたことから、起用法にも注目が集まるが、石井GMは今のところは「ブルペンとして」と話した。

 同じくメジャーからNPBに復帰した経験を持つ石井GMは、牧田を「左打者でも右でも関係なく、アンダースローでもしっかりとパワーボールを投げられるピッチャー」と評す。11月には35歳を迎えてベテランの領域に達してきたが「自分のスタイルをしっかりと持っている。マイナーでも50試合くらい投げてるので、フィジカルも問題ない」と太鼓判を押した。

 さらには2011年からの3年間、西武で同僚としてプレーしたことからその人柄もよく知る。「ちょっとシャイなんですけど…」と寡黙な性格に言及しつつも、「アメリカの野球を経験して自分の引き出し、そういうものを共有してくれると思います」と投手陣への好影響にも期待を寄せた。

 NPB7年間で通算276試合に登板、53勝49敗25セーブ54ホールド、防御率2.83の成績を誇り、WBC、プレミア12での「侍ジャパン」の経験もある右腕。新天地となる楽天でどのような投球を見せてくれるのか注目だ。(工藤慶大 / Keita Kudo)

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