カタール投資庁がAdani Electricity Mumbai Limitedに320億ルピーを投資へ

カタール投資庁がAdani Electricity Mumbai Limitedに320億ルピーを投資へ

AsiaNet 82123(2503)

【アーメダバード(インド)2019年12月11日PR Newswire=共同通信JBN】Adani Transmission Limited(ATL)、Adani Electricity Mumbai Limited(AEML)とカタール投資庁(Qatar Investment Authority、QIA)の子会社は、AEML株の25.1%のQIAへの売却と、QIAのAEMLへの株主劣後債投資(以下、「取引」)に関する最終合意にこのほど調印した。AEMLへのQIAの投資総額は約320億ルピー(約4億5000万ドル相当)となる。

AEMLは発電・配送電の統合事業のライセンシーで、人口規模で世界7位の都市であるムンバイ市の約400平方キロの免許地域で現在300万人超の消費者にサービスを提供している。ムンバイにおけるAEMLの市場シェアは、免許地域で約87%、サービス提供対象消費者で67%、電力供給量で55%である。

この取引の一環としてATLとQIAは、2023年までにAEMLによって供給される電力の30%以上が太陽光・風力発電所から供給されることを保証する最終計画に合意した。ATLとQIAは気候変動と闘い、持続可能な低炭素経済への移行を促進するため他のいくつかのグリーンイニシアチブにも合意している。

この取引は、インドとカタールの関係がますます強固になり、両国が今後数年間に緊密な関係をさらに発展させるというコミットメントを示している。

Adani Groupのゴータマ・アダニ会長は「カタール投資庁とのこのパートナーシップに着手することをうれしく思う。双方はともに、ムンバイでサービス提供を受けている300万人以上のAEML消費者にとっての供給の信頼性と消費者満足度の向上に引き続き取り組む。この取引は、Adani Groupの将来に向けた重要なステップであり、QIAとの長期的パートナーシップの開始を示すと信じている」とコメントした。

QIAのマンスール・マハムード最高経営責任者(CEO)は「Adani Electricity Mumbai Limitedは、インドでクラス最高の電力会社であり、成長の大きな可能性を秘めているとみている。投資に関する世代間の視点と、AEMLの持続可能な成長と継続的な成功のための共通のビジョンをシェアするAdani Groupとの長期的なパートナーシップを楽しみにしている」とコメントした。

マハムード氏は「今回の投資は、カタールが深く根付いた絆と優れた関係を共有しているインドへの信頼を示している」と付言した。

この取引は、QIAが世界中の信頼できるパートナーとの世界クラスのインフラ資産に行った一連の投資の中で最新のものである。

この取引は、規制当局の承認を受け、慣例的な条件の前例が満たされれば、2020年初めに完了する見込みである。

この取引では、ATLとAEMLのためにSKN Advisors Limitedが財務顧問、Cyril Amarchand Mangaldasが法律顧問を務めた。

この取引では、QIAのためにJPモルガンが財務顧問、Cleary Gottlieb Steen & Hamilton LLPとAZB & Partnersが法律顧問を務めた。

▽Adani Electricity Mumbai Limited (AEML)について
多角化したAdani Groupの一部であるAdani Electricity Mumbai Limitedは発送電・小口配電の統合事業である。AEMLはインドで最大かつ最も効率的な配電ネットワークを所有・運営している。AEMLは、400平方キロに広がる300万人以上の消費者にサービスを提供している。ムンバイとその郊外の2000MW近くの電力需要を99.99%の信頼性で満たしており、これはインドで最高水準である。AEMLは、最先端技術の助けを借りて、優れたカスタマーケアサービスを提供している。詳細はwww.adanielectricity.com を参照。

▽Adani Transmission Limited (ATL)について
Adani Transmission Limitedは、インド最大級のビジネスコングロマリットであるAdani Groupの送配電事業部門である。ATLは、インド最大の民間送電会社であり、累積送電ネットワークは約1万4738ckt. km.である。うち1万1477ckt. km.は稼働中で、3261ckt. km.はさまざまな建設段階にある。インドのエネルギー需要が今後数年間に4倍になると見込まれるため、ATLは強力で信頼性の高い送電ネットワークを構築し、2022年までに「Power for All(すべての人のための電力)」の実現に向け積極的に取り組んでいる。詳細はwww.adanitransmission.com を参照。

▽Qatar Investment Authority (QIA)について
カタール投資庁(Qatar Investment Authority、QIA)はカタール国の政府系ファンドで、Qatar National Vision of 2030の実現に大きく貢献している。QIAは、新しい資産クラスへの投資を多様化することにより同国経済を強化するため2005年に設立された。QIAの成長する長期投資ポートフォリオは、30年以上前にさかのぼるカタールの投資の遺産を基に、カタール国の天然資源の富を補完することをサポートしている。ドーハに本社を構え、ニューヨークに子会社(QIA Advisory)を置くQIAは、最高レベルのグローバル投資で運営されるように構成されている。世界クラスの投資家として、QIAは最も厳しい金融・商業規律を順守している。QIAは、世界中のすべての主要市場で上場証券、不動産、代替資産、プライベートエクイティ(PE)など、複数の資産クラスに投資した強力な実績を持っている。QIAは短期的な収益ではなく、社会的、経済的、環境的に責任のある投資を求め、長期的な収益を最大化するためバランスの取れた持続可能な成長を追求している。詳細はwww.qia.qa を参照。

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ソース:Qatar Investment Authority (QIA)