大日本印刷㈱、凸版印刷㈱をグリーンプリンティング初認定 ~印刷産業全体の環境負荷低減が加速~

-大手印刷会社がグリーンプリンティング認定を取得-
大日本印刷㈱、凸版印刷㈱を初認定
~印刷産業全体の環境負荷低減がサプライチェーンで加速~

一般社団法人日本印刷産業連合会(東京都中央区、会長:金子眞吾、略称:「日印産連」)は、企業単位によるグリーンプリンティング認定制度を創設し、11月7日の第56回グリーンプリンティング(GP)認定委員会において、大日本印刷株式会社、凸版印刷株式会社を初認定いたしました。

日印産連は、平成18年に地球環境への負荷低減をめざして印刷業界の環境配慮自主基準を制定、その自主基準をクリアした場合、工場・事業所単位でGP工場に認定してきました。今回の大日本印刷と凸版印刷のGP工場認定は、SDGsの実現を考慮し、業界全体のサプライチェーンを推進するため、世界的な環境基準をクリアしている工場を多く持つ大手印刷会社に対し、企業単位でGP認定ができるようにいたしました。グリーンプリンティング認定制度が求める要件についてCSR報告書等による書類審査並びに現地審査を行い、GP認定委員会において認定を行っています。
なお、CSR報告書等の各種数値の妥当性について、監査法人による第三者審査を受け、保証されていることを要件としています。また、申請企業は認定範囲の工場・事業所を任意に申請することができるものとしています。

第56回グリーンプリンティング(GP)認定委員会による新規認定は次のとおり。

【本制度の趣旨】
グリーンプリンティング認定制度は印刷業界団体の自主的認定制度として2006年からスタートしました。本制度は、消極的な環境対応から積極的な環境配慮への転換であり、ISO14001等への取り組みがなかなか行えない中小規模の印刷工場等を対象として、業界団体主導により具体的環境対策方法を提示し、認定する制度としてスタートしました。また、認定工場のインセンティブになるよう印刷製品にGPマークを表示できる制度を同時に立ち上げました。

一方、近年では国際的な規範となりつつあるSDGsの実現に向けて、社会全体が大きく動きはじめています。印刷業界は得意先のサプライチェーンに組み込まれており、社会の求めに対し印刷業界全体として応える必要性が生じてきております。特に、SDGsの17ゴールの中でも中核的なテーマである地球環境問題への対応のため、印刷産業界全体のレベルを上げていくことが必要となっています。

今後、グリーンプリンティング認定制度は、印刷業界全体のものへと拡大が促進し、社会が求める制度として発展させていく所存です。