愛車を一時的に好きなクルマと交換? しかも料金は激安|カローゼット発表会

カローゼットローンチイベント

利用できるのはクルマを所有している人限定

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郊外や地方では従来どおりクルマを所有するのが当たり前だが、東京など首都圏ではカーシェアの利用者数が右肩上がりに増えてる。このようにクルマの所有のあり方が変わりつつあるのだ。

現在、タイムズカーシェアなどに代表される事業者カーシェアのほか、エニカなどといった個人間カーシェアはそれぞれいくつか存在する。カローゼットもそれらと同じカーシェアかと思いきや、その中身は全く異なる。

もっとも大きく異なるのは、利用者はクルマを所有していなければならないという点だ。

使い方はアプリで楽ちん!

カローゼットローンチイベント アプリ 車種選択画面

利用者はスマホの専用アプリから自分の愛車を登録する。

例えば、軽自動車に乗っている人が、旅行などのレジャーのために急遽ミニバンが必要になったとする。そんなときにアプリでミニバンを持つユーザーを選択し、貸し手にリクエストを送信。承認されれば、そこでマッチングが成立する。決められた待ち合わせ場所でクルマを一時的に交換するという流れだ。

もちろん貸し手側は、自分のクルマを貸し出している間は借り手が乗ってきたクルマを使用することも可能だ。

ディーラーの試乗車を借りることも可能

個人のクルマだけでなく、自動車ディーラーの試乗車を借りる「プロオーナー制度」も用意される。これは、クルマのプロが整備・管理をする良質な車両と一時交換できるほか、購入候補のクルマの試乗ができるという2つのメリットがある。さらには、借りている最中に自分のクルマをプロオーナーが運転することはないので、走行距離が伸びる心配もないのだ。

一方で、貸し出す側のプロオーナーは新規顧客獲得の機会が増えるという双方にメリットがある。

2020年5月までは利用料金タダ

カローゼットローンチイベント

交換にかかる費用は0円で、ユーザーが支払うのは月額780円の会員費のみ※。他者のクルマを借りたユーザーは借りた日数分だけ、愛車を貸し出す必要がある。言うなれば、物々交換というイメージだ。

逆にそのマッチングが1ヶ月以内に成り立たなかった場合(貸して欲しいというニーズがなかった場合)、自分がクルマを借りた日数に応じて4980円(税抜)/日の料金がかかるという仕組みだ。内藤社長いわく、この交換が成立しなかった場合に支払われる料金を収益源とするという。

※2020年5月末までの月額使用料は無料

クルマだけでなく、将来的には住宅や洋服も!

先にも述べた通り、利用できるユーザーはクルマをすでに“所有している人限定”言うならばニッチなサービスなのだ。それなのになぜ、電通は本腰を入れているのか。

このカローゼットのサービス開始に伴い、大和ハウス工業や三菱地所、東京海上日動などが出資したという。様々な業種と協力することによって将来的にはクルマだけでなく、不動産や洋服などの展開も視野に入れているようだ。今回のカローゼットはサービスの一部に過ぎないというわけだ。とにもかくにも今後のカローゼットの展望が楽しみだ。

【筆者:MOTA編集部/写真:カローゼット・MOTA編集部】

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