港版〝道の駅〟の工事遅れ、オープン遅れ 出品業者も不振

大磯町役場

 大磯町が“港版・道の駅”として新たな観光拠点化を目指す大磯港にぎわい交流施設のオープンが大幅に遅れることが10日、分かった。当初は2020年東京五輪・パラリンピック前を予定していたが、完成が来年9月ごろにずれ込む見通しだ。

 関係者によると、建設地の大磯二宮漁業協同組合の施設解体工事の手続きが遅れたことが原因。工事期間は当初の来年3月末までに間に合わず、オープン時期も同7月の予定から4カ月ほど遅れる見込みという。

 また、物販施設に出品する地元の農家や事業者らの募集も不振とされる。これまでに出品の意向を示しているのは23人で、野菜や魚、加工品など計45品目にとどまる。町担当者は「2倍の50人の出品者を集めたい」とし、指定管理者の事業者とともに地元農家などに働き掛けるとしている。

 にぎわい交流施設は大磯港の南側に建設。2階建てで水揚げ機能を持つ大磯二宮漁業協同組合の施設のほか、飲食店や物販スペースを収容する。

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