MLB通算282発ジョーンズ、オリックス入りの“秘話”「常に日本でプレーしたいと…」

オリックスが獲得を発表したアダム・ジョーンズ(右)と握手を交わす福良GM【写真提供:オリックス・バファローズ】

アダム・ジョーンズの代理人を務めるネズ・バレロ氏「チームメートたちとNPBについて話していた」

 オリックスが獲得を発表したアダム・ジョーンズ外野手の代理人を務めるCAAスポーツのネズ・バレロ氏が11日(日本時間12日)、米カリフォルニア州サンディエゴで行われているウインターミーティングで報道陣の取材に対応。大物メジャーリーガーのNPB入りについて、「アダムは常に日本でプレーしたいと思っていた。日本の文化、野球を尊重している。シーズン中にチームメートたちとNPBについて話していた。常にプレーしたいと思っていたんだ。今までもアダムについて連絡をしてきた球団があったが、これが適切な時だと思った。だから、オリックスと契約した」と契約までの裏話を明かした。

 34歳のジョーンズは11年から7年連続で20本塁打以上を記録するなどメジャー14年間で通算1939安打(MLB現役9位)、282本塁打(MLB現役16位)をマーク。守備では4度のゴールドグラブ賞を受賞し、オールスター戦に5度選出されている。そんな大物メジャーリーガーのオリックス入り。決断の理由は何だったのか。

「アダムは(ダイヤモンドバックスと)3月11日に契約した。もうスプリングトレーニングは始まっていた。その時、アダムはまだ日本に行く準備ができていなかった。まだここ(MLB)で1、2年プレーしたいと思っていたんだ。今回も同じような状況になると感じ、日本の複数球団から連絡があったため、アダムはオリックスでプレーすることを本当に素晴らしい機会だと思った。オリックスはしばらく優勝していない。アダムはそれがチャレンジだと思っているが、球団の人たちと理解し合えたと感じ、上手くフィットすると思った」

 MLBで実績を残してきたとはいえ、新天地では日本人投手への対応、もちろん日本の生活に慣れる必要がある。それでも、異国での“チャレンジ”に前向きなようだ。

「彼はこの機会を本当に楽しみにしている。迷いはない。彼は日本に行ってアダム・ジョーンズになることをとても楽しみにしている。彼はここで素晴らしいキャリアを送った。スターだ。我々はMLBとNPBは本当に良いつながりを持つことができると思っており、彼は橋渡しの役割を担えると思う。彼はワクワクしている」

 90年代後半からブレーブスなどでMLB通算1933安打、434本塁打を記録したアンドリュー・ジョーンズは13年から楽天で2年間プレー。移籍1年目の13年には主砲としてチームを日本一へ導いた。

「アダムはアンドリューとは違う時代、キャリアの違う段階で行く。アダムはまだまだやれる。日本でプレーすることを楽しみにし、オリックスの勝利に貢献したいと思っている」

 エンゼルス・大谷翔平投手の代理人を務めるバレロ氏。スーパースターの日本での活躍を強く願っていた。(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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