西武森&山川、楽天松井やG小林も… 大豊作だった2013年ドラフト指名選手は今?

西武・森友哉(左)と山川穂高は同期入団【写真:荒川祐史】

鷹守護神の森、オリ若月、ロッテ石川&二木らが指名された

 今季のパ・リーグは森友哉捕手(西武)がMVPを受賞。大阪桐蔭高から2013年ドラフト1位で入団した逸材は6年目にして揺るがぬ地位を築いた。

 新陳代謝の激しいプロ野球界では、入団5~6年である程度“勝ち負け”が鮮明になる。森と同じ年に指名され、第一線で活躍する選手をピックアップした。

 【西武】
1位 森友哉(大阪桐蔭高)
2位 山川穂高(富士大)
6位 岡田雅利(大阪ガス)

 森は首位打者&MVP、2位の山川は2年連続本塁打王。強力打線を牽引する2人を1、2位で指名するという大成功のドラフトになった。岡田も控え捕手として存在感を発揮している。

 【ソフトバンク】
1位 加冶屋蓮(JR九州)
2位 森唯斗(三菱自動車倉敷オーシャンズ)
4位 上林誠知(仙台育英)
育1位 石川柊太(創価大)

 森は今季35セーブをマーク。1年目から6年連続50試合以上登板を果たす鉄腕だ。上林は通算48本塁打。育成1位の石川は2016年に支配下登録された。

【楽天】
1位 松井裕樹(桐光学園)
3位 濱矢廣大(ホンダ鈴鹿)
4位 古川侑利(有田工)

 松井は今季38セーブで初のタイトル獲得。通算139セーブをマークしている。濱矢はDeNAに移籍、古川は巨人に移籍した。

【ロッテ】
1位 石川歩(東京ガス)
2位 吉田裕太(立正大)
3位 三木亮(上武大)
5位 井上晴哉(日本生命)
6位 二木康太(鹿児島情報高)

 現在のチームの中核をなす選手が多数指名された。石川と二木は先発ローテの一角、井上は中軸打者として活躍する。

【日本ハム】
1位 渡辺諒(東海大甲府)
2位 浦野博司(セガサミー)
3位 岡大海(明大)
4位 高梨裕稔(山梨学院大)
8位 石川亮(帝京高)
 
 渡辺は今季132試合に出場し、初めて規定打席に到達した。岡はロッテ、高梨はヤクルトに移籍。石川は今季自己最多の46試合に出場した。

【オリックス】
1位 吉田一将(JR東日本)
2位 東明大貴(富士重工)
3位 若月健矢(花咲徳栄)

 若月は年々出場試合数を増やし、今季は自己最多の138試合に出場した。

大瀬良は昨年の最多勝&最高勝率、セを代表する捕手梅野&小林も指名

【巨人】
1位 小林誠司(日本生命)
2位 和田恋(高知高)
3位 田口麗斗(広島新庄高)
4位 奥村展征(日大山形高)
5位 平良拳太郎(北山高)

 小林は6年間で611試合に出場。今秋の「プレミア12」日本代表にも選出された。田口は2017年に13勝、今季は主に救援として55試合に登板した。和田は楽天にトレード移籍。奥村はヤクルト、平良はDeNAにFAの人的補償で移籍している。

【DeNA】
3位 嶺井博希(亜大)
4位 三上朋也(JX-ENEOS)
5位 関根大気(東邦高)
育1位 砂田毅樹(明桜高)

 三上は昨季65試合、砂田は昨季70試合登板も、今季は成績を落とした。

【阪神】
1位 岩貞祐太(横浜商大)
3位 陽川尚将(東農大)
4位 梅野隆太郎(福岡大)
6位 岩崎優(国士舘大)

 梅野は2年連続ゴールデングラブ賞受賞。2位指名の横田慎太郎2017年に脳腫瘍を患い、半年間の闘病を経験。復帰後は育成契約から1軍を目指したが、今季限りで引退した。

【広島】
1位 大瀬良大地(九州共立大)
2位 九里亜蓮(亜大)
3位 田中広輔(JR東日本)

 大瀬良は昨季最多勝と最高勝率のタイトルを獲得。今季も11勝をマークした。田中は通算763安打を放っている。

【中日】
2位 又吉克樹(四国IL香川)
4位 阿知羅拓馬(JR東日本)
5位 祖父江大輔(トヨタ自動車)

 又吉は通算103ホールドをマーク。祖父江は通算263試合に登板している。

【ヤクルト】
1位 杉浦稔大(国学院大)
2位 西浦直亨(法大)
3位 秋吉亮(パナソニック)
6位 藤井亮太(シティライト岡山)

 杉浦、秋吉は日本ハムに移籍。西浦は昨季遊撃手として138試合に出場も今季は故障に泣かされて44試合に出場。(Full-Count編集部)

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