メッツが先発5番手を確保 右腕・ワカと1年300万ドルで合意

ザック・ウィーラーがフリーエージェントとなって同地区ライバルのフィリーズへ流出したメッツは、先発ローテーションに空いた穴を埋め得る存在の獲得に成功したようだ。日本時間12月12日、メッツはカージナルスからフリーエージェントとなった先発右腕、マイケル・ワカと1年300万ドルで契約合意。2015年に17勝をマークするなど通算59勝の実績を誇る右腕が先発5番手としてメッツに加入する。

MLBネットワークのジョエル・シャーマンによると、ワカに保証されている金額は300万ドルだが、来季の成績に応じて最大700万ドルの出来高が設定されており、ワカは最大1000万ドルを受け取る可能性があるという。メッツはまだワカとの契約を正式に発表しておらず、身体検査を経て、契約成立が正式にアナウンスされる見込みとなっている。

現在28歳のワカは2012年のドラフトで全体19位指名を受けてカージナルスに入団。翌2013年に早くもメジャーデビューを果たし、メジャー3年目の2015年には自己最多の17勝をマークするなどメジャーを代表する若手先発右腕として順調に成長を遂げていた。しかし、その後の4年間は肩、腹斜筋、膝といった相次ぐ故障に悩まされ、2ケタ勝利は2017年(12勝)の1度だけ。今季も29試合(うち24先発)に登板して126回2/3を投げ、6勝7敗、防御率4.76、104奪三振という不本意な成績に終わった。

わずか15先発に終わった2018年に4月から6月にかけて8連勝を記録したように、コンディションさえ万全であれば先発5番手の枠にとどまらない活躍を期待できるだけに、新天地メッツでの完全復活に期待したい。

なお、ワカを獲得したことにより、メッツの先発ローテーションの顔ぶれはジェイコブ・デグロム、ノア・シンダーガード、マーカス・ストローマン、スティーブン・マッツ、ワカの5人で確定。セス・ルーゴとロバート・グセルマンにも先発5番手の座を競わせる構想があるようだが、最終的には今季同様にブルペンに回ることになるだろう。

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