ロッキーズが救援右腕・オバーグと契約延長 3年1300万ドル

日本時間12月12日、ロッキーズは救援右腕、スコット・オバーグとの年俸調停を回避して3年1300万ドル+オプション1年で契約を延長したことを発表した。オバーグは現在29歳で、メジャー5年目の今季は49試合に登板して防御率2.25の好成績をマーク。2023年の球団オプションの金額は800万ドルであることが報じられているが、オバーグの活躍次第ではオプションも含めて最大4年2600万ドルとなる可能性があるようだ。

2015年にメジャーデビューを果たしたオバーグは、来季が年俸調停期間2年目のシーズンとなる。そのため、今回の3年契約は年俸調停期間の最後の2年とフリーエージェント期間の最初の1年をカバーするものであり、球団オプションが行使された場合、オバーグが初めてフリーエージェントとなるのは2023年シーズン終了後となる。

メジャー最初の3シーズンで防御率5.05に終わったオバーグは、2018年に56試合で8勝1敗、14ホールド、防御率2.45の好成績をマーク。今季も前年同様の安定したパフォーマンスを披露し、一時は不調のウェイド・デービスに代わってクローザーにも抜擢され、49試合で6勝1敗、5セーブ、8ホールド、防御率2.25をマークした。しかし、右腕の血栓の影響により8月中旬でシーズン終了。ただし、ロッキーズのジェフ・ブリディッチGMはオバーグが万全の状態に回復していることを明らかにしている。

来季のロッキーズはクローザーのデービスが3年5200万ドルの大型契約のラストイヤーを迎えるが、バド・ブラック監督はクローザーを誰に任せるかを明言していない。ブラックは「競争させるつもりだよ」と話しており、スプリング・トレーニングでより優れたパフォーマンスを見せた投手に9回を任せることになりそうだ。

着実に成長を遂げ、直近2年間はブルペンの中心として見事なピッチングを見せているオバーグ。来季以降も契約延長に応える好投を期待したい。

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