ボーイングの宇宙船「スターライナー」打ち上げを20日以降に延期

米ボーイングのスターライナー宇宙船のテスト打ち上げは12月19日以降に延期されていましたが、さらに1日延期され、12月20日以降となりました。これはスペースXによる国際宇宙ステーション(ISS)への補給船「ドラゴン」の打ち上げが延期されたことによるものです。

米ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)によると、スターライナーは今月5日に打ち上げ前の重要なマイルストーンとなる「ウェット・ドレス・リハーサル」を完了する予定でしたが、ドラゴンの打ち上げが強風により延期されたため、打ち上げ場所が近いスターライナーも延期を余儀なくされました。その後ドラゴンの打ち上げは無事に行われ、スターライナーのリハーサルも完了しています。

ウェット・ドレス・リハーサルはテスト打ち上げのカウントダウンも行う全体的なリハーサルです。打ち上げまでの各手順を確認し、エンジンの点火はしませんがロケット・ブースターへの燃料の充填も行われます。

リハーサルはケネディ宇宙センターにあるボーイングのミッションコントロールセンターで行われ、スターライナーに乗り込む最初の宇宙飛行士となるNASAのマイク・フィンケ(Mike Fincke)もここでリハーサルを見守りました。彼はボーイングの宇宙飛行士クリス・ファーガソン(Chris Ferguson、以前はスペースシャトルの「船長」でした)、NASAの同僚であるニコール・マン(Nicole Mann)と共に、リハーサルと同じアトラスVロケットを使って2020年に宇宙へと飛び立つ予定です。

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Image: NASA
Source: Space.com
文/北越康敬

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