逆方向の方が白神山地がキレイ 晩夏鉄道旅顛末記29【50代から始めた鉄道趣味】175

※2016年11月撮影

トップ画像は、2014年(平成26年)7月、早朝の能代駅から五能線始発で岩館駅に向かいます。先頭車両はキハ48 1520。首都圏色。

沢目駅を出て緑の広がる農地を走っています。奇妙に細くて背の高い電送鉄塔が目立ちます。

沢目駅から2.9kmで鳥形駅。耕作地の真ん中にポツンと単式ホームの駅があります。ホーム上に小さな待合室。地図で確認すると耕地の東、西両側に集落が広がっています。国道101号線は五能線と日本海の間(西側)を走っています。

駅名標の背後に東側の集落が見えています。1960年(昭和35年)国鉄の駅として開業しました。

この駅の所在地も少し変わっています。秋田県能代市坂形(さかがた)字鳥形(とりがた)と形が2つ続いています。でも周囲に形の付く地名はこの2つだけなのです。一箇所「堂ノ後」があります。次の北能代駅の西側に「天神前」がありました。関係ないかな。鳥形駅の西側の北に「ポンポコ山」もあります。公園になっています。

ホーム。11月なので耕作地は枯れ草色です。望遠レンズでは短く見えますが、細長いです。たぶん車両3両分。集落はありますが、圧倒的に耕作地が広がっています。

※2016年11月撮影

鳥形駅を反対側、東能代側から近づいた時の前面展望。やはり背後の山々が美しいです。2016年(平成28年)11月の撮影。既に書きましたが五能線に乗った5回目(今回)を除く4回は能代駅から川部方面に北上する方向で乗ったのです。

※2016年11月撮影

では鳥形駅を出て進みます。遠くにイーオンの巨大なショッピングモールが見えてきました。町に近づきます。

駅予告票。能代という地名が出てきていよいよ終点の東能代駅が近づいてきた印象です。

鳥形駅から1.9kmで北能代駅。単式ホームと待合室だけのシンプルな駅。まだまだ周辺はほとんど農地です。

駅名標。逆光です。見難くてすみません。1926年(昭和元年)鉄道省の駅として開業。開業時の駅名は羽後東雲(うごしののめ)駅でした。当時の駅所在地は山本郡東雲村だったのです。1943年(昭和18年)北能代駅に改称。1971年(昭和46年)無人化。と言うコトは駅舎があったということですね。1980年代後半から1990年代初頭に貨車を改造した駅舎になりました。2009年(平成21年)現在の待合室に建て替えられました。

駅の西側、日本海に能代市で唯一となる海水浴場「能代海水浴場」があります。

これも2016年(平成28年)11月の写真。ホームに枯れススキ。エッジ部分はコンクリートですがホーム表面は砂利です。

※2016年11月撮影

ここから終点まで「能代」と付く駅が4つ続きます。

(写真・記事/住田至朗)

© 株式会社エキスプレス