IMSA:道見真也&グーノン、デイトナでNSX駆る。2019年王者MSRのラインアップ完成

 12月11日、2019年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTデイトナ(GTD)クラスチャンピオンであるマイヤー・シャンク・レーシング(MSR)は、1月25~26日にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催される、2020年シーズン開幕戦デイトナ24時間の追加ラインアップを発表。道見真也とジュール・グーノンを86号車アキュラNSX GT3 Evoの助っ人ドライバーとして招聘するとアナウンスした。

 マイケル・シャンク率いるMSRは2017年シーズンからアキュラNSX GT3を用い、FIA-GT3カーで争われるGTDクラスに参戦している有力チームだ。毎年のようにチャンピオンシップを争う同チームは2018年、わずか2点差で涙をのんだ悔しさをバネに翌年のシーズンで見事戴冠。2020年はシリーズチャンピオンとして新シーズンの開幕を迎える。

 そんなチームはすでに一部の体制発表を実施済みで、王者マリオ・ファーンバッハーのチームメイトに、2019年のIMSA LMP2クラスチャンピオンを獲得したマット・マクマリーを迎え、この2名でレギュラーシーズンを戦っていくとした。

 一方、デイトナ24時間を含む4つの耐久イベントで起用する、追加ドライバーのラインアップについては後日発表するとされていた。その助っ人ドライバーの枠を射止めたのが道見とグーノンだ。

マリオ・ファーンバッハー、トレント・ハインドマン組で2019年IMSA GTDクラスチャンピオンを獲得した、マイヤー・シャンク・レーシングの86号車アキュラNSX GT3 Evo

 デイトナを含む“ミシュラン・エンデュランスカップ”でMSRの第3ドライバーを務める道見は、2016年のランボルギーニ・スーパートロフェオ・ノースアメリカ王者で、2019年は同選手権や、エヴァRT初号機 X Works GT-Rを走らせるX WorksからスーパーGT GT300クラスにも参戦。今年10月にはプレシジョン・パフォーマンス・モータースポーツ(PPM)の47号車ランボルギーニ・ウラカンGT3を駆り、IMSA最終戦プチ・ル・マンにも出場している。

「僕は長い間、オレンジとブルーのライリーDPが走っていた時代からのMSRファンなので、この素晴らしい機会に本当に感謝しています」と道見。

「今年はプチ・ル・マンにも出場しました。(しかし、それに満足せず)スポンジのようにチームのメンバーや、他のドライバーからできる限りのことを学び、可能な限り最高のパフォーマンスを発揮できるように準備をしていきます」

■2017年の“忘れもの”を取り戻せるか

 道見とともに助っ人としてチームに招聘されたグーノンは、デイトナでのみMSRの86号車NSX GT3をドライブする予定だ。

 2017年にランド・モータースポーツのアウディR8 LMSに搭乗し、初めて挑んだデイトナ24時間でGTDクラス2位となったフランス人はその後、ベントレーワークスドライバーに就任。“ベントレー・ボーイズ”の一員としてワールドワイドな活躍をみせている。

 そんなグーノンは「僕にとってMSRはアメリカで最高のチームのひとつだ。チームを率いるマイケル・シャンクが僕を選んでくれたことを誇りに思うよ」と述べた。

「マリオ(・ファーンバッハー)とマット(・マクマリー)が、力強くシーズンを始めるのを助けるために、全力を尽くすことを楽しみにしている」

「また、僕はデイトナに“忘れもの”をしているので、戻ってこられたことに本当に興奮しているんだ」

道見真也とともに2020年のデイトナ24時間レースで、マイヤー・シャンク・レーシングに加わるジュール・グーノン

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