ロッキーズのスター三塁手・アレナードにトレードの可能性が浮上

ある関係者によると、ロッキーズは自軍が誇るスター三塁手、ノーラン・アレナードへのトレードのオファーを受け付ける姿勢を見せているという。MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシは「ノーラン・アレナードがトレードされる可能性は極めて低い」と指摘しているが、もしトレードが実現すれば、記録的な超大型契約ラッシュに沸いたここ数日以上のインパクトを球界に与えることになるかもしれない。

モロシはアレナードがフィットするチームとしてドジャースの名前を挙げている。ゲリット・コール(ヤンキースと契約合意)、アンソニー・レンドン(エンゼルスと契約合意)、スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズと再契約)の「ビッグ3」がすでに契約を決め、スーパースターはフリーエージェント市場から姿を消した。今後はフランシスコ・リンドーア(インディアンス)やクリス・ブライアント(カブス)といったトレード市場の大物たちが補強ターゲットとなるが、もちろんアレナードも候補の1人となるだろう。ただし、モロシはロッキーズが同地区ライバルのドジャースへアレナードをトレードする可能性について否定的だ。

アレナードは7年2億3400万ドル分の契約を残しているが、レンドンが7年2億4500万ドルの契約を手にしたことを考えると、スーパースター級の三塁手を欲するチームにとって、この金額はさほど問題にはならないだろう。しかし、MLBネットワークのジョン・ヘイマンはアレナードが2021年シーズン終了後にオプトアウト可能であることがトレード成立への障壁になると指摘する。残り2年しか保有できない可能性がある選手に対して莫大な対価を支払う球団はないというわけだ。この点について、ヘイマンは「オプトアウトの権利を放棄させる代わりに保証される契約期間を1年プラスする」ことをアイデアとして提示している。

直近5シーズンで3度の本塁打王、2度の打点王に輝き、メジャーデビューから7年連続でゴールドグラブ賞を受賞しているアレナード。ドジャースのほか、レンジャーズ、ブレーブス、ナショナルズなど、三塁手を欲しているチームは少なくないが、トレード交渉が進展する可能性はあるのだろうか。

© MLB Advanced Media, LP.