三塁手補強を目指すレンジャーズ ドナルドソン獲りに全力か

日本時間12月12日、フリーエージェントの大物三塁手、アンソニー・レンドンが7年2億4500万ドルの超大型契約でエンゼルスと合意した。これにより、レンドン獲得を目指していたレンジャーズはターゲットの変更を余儀なくされた。フリーエージェント市場に残るもう1人のスター三塁手、ジョシュ・ドナルドソンの獲得に全力を注ぐことになりそうだ。

レンジャーズは今週、レンドンの代理人を務めるスコット・ボラスとの交渉の場を設け、レンドン獲得に向けて正式なオファーを提示したと見られている。しかし、残念ながらレンジャーズが提示したオファーはエンゼルスのものには及ばなかったようだ。エンゼルスは大物右腕のゲリット・コール(ヤンキースと契約合意)の獲得に失敗したあと、ターゲットをレンドンに変更して攻勢をかけていた。

今オフのフリーエージェント市場における有力三塁手のうち、レンドンのほか、マイク・ムスターカスもすでにレッズとの契約を決めている。よって、ドナルドソンが「最後の大物三塁手」となり、レンジャーズとしては是が非でも手に入れたいところ。しかし、ブレーブスはドナルドソンとの再契約を目指しており、レンドンを失ったナショナルズも三塁手を必要としている。当然ながら、レンジャーズはここでも競争を強いられることになる。

ドナルドソンは、今季ブレーブスで155試合に出場して打率.259、37本塁打、94打点、OPS.900をマーク。52試合で8本塁打に終わった前年からの見事な復活を遂げ、ナショナル・リーグのカムバック賞を受賞した。すでに34歳だが、華麗な復活を遂げたことにより、4年契約を得る可能性を指摘する声もある。

来季から新球場のグローブライフ・フィールドがオープンするため、今オフはすでにカイル・ギブソン、ジョーダン・ライルズ、ジョエリー・ロドリゲス、ニック・グッディを獲得するなど積極的な動きを見せているレンジャーズ。補強ポイントである三塁にドナルドソンを加えることはできるだろうか。

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