特殊詐欺最悪ペース 高齢者狙い「カードすり替え」横行

県内の特殊詐欺の認知件数と被害総額の推移

 神奈川県警が今年認知した特殊詐欺の件数(暫定値)が過去最悪のペースとなったことが、県警のまとめで分かった。11月末時点で前年同期比10件増の2537件に上り、通年で過去最悪だった2018年(2774件)を同期比で今年初めて上回った。

 高齢者を狙い、キャッシュカードをすり替えて盗み、現金を引き出す手口の急増が主因。毎年12月は認知件数が多く、県警は過去最悪を更新しかねない状況に危機感を強めている。

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