【令和に咲く】SNS発信、人生変えた 事務所の目に留まり上京 広がる活躍 モデル・女優 田中芽衣さん(19)(熊本市出身)

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モデルや女優の仕事の魅力を語る田中さん
「新米姉妹のふたりごはん」で、絵梨役を演じる田中さん(Ⓒ「新米姉妹のふたりごはん」製作委員会)

 家族との関係に悩む甘えん坊の主人公を支える、姉御肌の幼なじみ-。テレビ東京系列で放送中のドラマ「新米姉妹のふたりごはん」に出演している田中芽衣さん(19)=熊本市出身=の役どころだ。「クールというイメージを持たれていたけど、幅が広がった」と笑顔を見せる。

 ファッション誌のモデルから始まった仕事は、ドラマや映画、テレビCMへ。10~20代の若者を中心に、ツイッターやインスタグラムなどのSNS(会員制交流サイト)のフォロワー数は、韓国など海外も含めて70万人を超える。

 黄色のロングコートに青色のマフラー、かかとの高いブーツ。7日、地下街で今にも歩き出しそうなポーズを取った私服姿の画像を田中さんがインスタグラムに投稿すると、「いいね」はすぐに1万件を突破した。「スタイルがよすぎる」「かわいい」-。コメントも続々と寄せられた。

 幼い頃から身体が弱く、ぜんそくで入退院をくり返していた少女が芸能界という夢舞台を引き寄せたのも、SNSだった。

 退院して教室に戻っても、友達との話題についていけない。クリスマスなど楽しいイベントは病院で過ごすことがほとんど。「友人たちが当たり前にやっていることができず、悔しかった。みんながやっていないようなことにチャレンジしてみようと思った」

 中学生になると、新しい洋服や愛用している化粧品、メーク法の紹介などをライブ動画配信サービスで発信した。「芸能人のまねごと」のつもりだったが、それが芸能事務所の目に留まった。

 「ファッションとメークのセンスがピカイチ。自分をプロデュースする能力にもたけていた」と事務所。高校進学を機に上京した。

 SNSの評判を見て仕事の依頼が来ることも多いが「SNSはあくまで楽しむもの。メインでやると、印象が固まってしまう」と話す。「今はイメージを固めたくない。女優もモデルも両立させる」。厳しい芸能界で、もっと輝くつもりだ。(文・写真、嶋田昇平=28歳)

◇たなか・めい 2000(平成12)年生まれ。身長165センチ。私服を紹介するインスタグラムのハッシュタグ(検索目印)は「めいしふく」。趣味はフィルムカメラで、旅先で訪れた写真などを集めた個展を2回開いた。

<取材を終えて>「相手は人」の自覚、参考に モデルや女優の仕事について生き生きした表情で語る姿は、とても魅力的だった。SNSに心ないコメントが寄せられることもあるが、「そういう意見もあるんだな、くらいに思っている」と冷静だ。「炎上」や「ネットいじめ」などで時にSNS上では過激な言葉が飛び交うが、「相手は人なんだ、と自覚して使うことが大事だと思う」。参考にできるのは、ファッションなどの外見だけではない。(東京支社・嶋田昇平)