適切な処置で心肺蘇生 金子さん、山下さんに感謝状 長崎市南消防署

表彰された金子さん(右から2人目)と山下さん(同3人目)=長崎市南消防署

 心肺停止になった男性を迅速な処置で救助したとして、長崎市南消防署は12日、市内の病院の看護師、金子史絵さん(44)と、別の病院の看護助手、山下泉江さん(39)に感謝状を贈った。
 同署によると、9月6日午後6時半ごろ、市南部の複合施設内で70代男性が意識を失って倒れた。居合わせた金子さんは男性の脈や呼吸を確認して心臓マッサージを開始。山下さんは従業員に119番をすることや自動体外式除細動器(AED)の準備を求めた。2人は心臓マッサージを続けながらAEDを起動。通報から約6分後に救急隊が到着した時には男性は意識を取り戻し、現在は日常生活を送っているという。
 同署であった表彰式で山口典昭署長は「救命の連鎖を成功させたすばらしい活動」とたたえた。金子さんは「職場以外で心肺蘇生をしたのは初めて。命を救おうと体が動いた」と振り返った。山下さんは「勇気出して行動した。命を救えてよかった」と話した。

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