メッツがさらなる先発補強 ポーセロと1年1000万ドルで合意

メッツの先発投手補強は、マイケル・ワカとの契約合意だけでは終わらなかった。関係者によると、メッツは日本時間12月13日にフリーエージェントの右腕、リック・ポーセロと1年1000万ドルで契約合意。すでにワカも含めて実績のある先発投手を5人抱えているメッツだが、2016年にアメリカン・リーグのサイ・ヤング賞を受賞したポーセロを加え、先発投手の層はさらに厚みを増した。

メッツのブロディ・バンワグネンGMは「ここ数週間の間、先発投手の層が薄いことについてたくさんの議論を交わしてきたんだ。でも、(ワカとポーセロの獲得によって)状況は一変したと思う。我々は球界で最も先発投手の層が厚いチームになったと思うよ」と自軍の補強への手応えを口にした。

今月下旬に31歳の誕生日を迎えるポーセロは、タイガースとレッドソックスでプレイした11年のキャリアで10度の2ケタ勝利をマーク。すべてのシーズンで規定投球回をクリアし、レッドソックス時代の2016年に22勝4敗、防御率3.15の好成績でサイ・ヤング賞を受賞したほか、2018年にも17勝7敗、防御率4.28をマークしてチームのワールドシリーズ制覇に貢献した。今季は14勝を挙げた一方で自己ワーストの防御率5.52に終わったものの、メッツは新投手コーチのジェレミー・ヘフナーの下でポーセロが復調できると考えているようだ。

ジェイコブ・デグロム、ノア・シンダーガード、マーカス・ストローマンの三本柱は不動と見られ、スティーブン・マッツ、ワカ、ポーセロの3人で先発ローテーションの残り2枠を争うことが予想される。ただし、関係者によるとコンディション面に問題がなければメッツはワカとポーセロを先発で起用する方針であり、両投手が順調であればマッツにはブルペン転向またはトレード放出の可能性が浮上する。バンワグネンは「(先発投手陣が)みんな健康なら、次の動きを考えないといけないだろう。嬉しい悩みになるといいね」と語っており、メッツの先発ローテーション争いの行方は来年のスプリング・トレーニングで大きな注目を集めそうだ。

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