世界的建築家「安藤忠雄」を巡る旅!日本でこれだけは見るべき代表作5選

1995年に「建築界のノーベル賞」とも言われるプリツカー賞を受賞した建築家・安藤忠雄。今回はその作品が実際に見られるスポット5選をご紹介していきます!写真を眺めていると、きっと現地を訪れたくなるはずですよ。

安藤忠雄とは

コンクリートやガラス、鉄などの近代的な素材、幾何学的な構成、そして光や影、水、風など自然を取り入れたデザインが特徴的な建築家・安藤忠雄。日本を代表する建築家ですが、実はその経歴がとてもユニーク!1941年に戦時下の大阪で生まれ、トラックの運転手、プロボクサーを経て、独学で建築家となりました。
では、そんな安藤忠雄の作品を、写真とともに見ていきましょう!

1. 水の教会(北海道)

北海道勇払郡占冠村にあるホテル「星野リゾート トマム」内にあるチャペルが「水の教会」です。結婚式を挙げることもできますよ。こちらの建築には光や風、水を感じられる多くの工夫が凝らされています。例えば、礼拝堂のガラス扉はスライドして、開放的な空間になります。また、十字架が立つ水辺は、そよ風が吹いただけでも水面に波紋が起きるよう計算された15cmの深さ。神秘的な雰囲気の中、静かに自然を感じられますね。
ちなみにこの「水の教会」は台湾ドラマ「白色之恋」や台湾の女性歌手、梁靜茹(フィッシュ・リョン/リャン・ジンルウ)の「崇拜」という曲のMVでも使われています。撮影に使われるだけあって、写真映えは抜群!ぜひ自分のカメラでも撮影してください。

2. 21_21 DESIGN SIGHT(東京)

東京にもたくさんの安藤忠雄作品がありますが、六本木の「東京ミッドタウン」内に建てられた「21_21 DESIGN SIGHT」は「日本の顔としての建築」がテーマとなっており、見ごたえも十分!日本一の長さの複層ガラス(11.4m)や、折り曲げた一枚鉄板で造られた巨大な屋根(約54m/約450平方メートル)など、日本の建築技術が結集されています。
しかし、そんな外観の面白さだけでなく、実は建物のほとんどが地下にあるという点も見る人を驚かせるポイント!
また、この建物ではデザインに関する展覧会やワークショップを行っているので、アートに浸りたい方にぜひおすすめしたいスポットです。

3. TIME’S(京都)

1984年に建てられた、京都の高瀬川沿いにある商業施設「TIME’S」。30年以上前の作品ですが全く古さを感じず、それでいて伝統的な建物が多く残る京都の街にもなじむデザインです。テラス部分が高瀬川の水面に近く、せせらぎをゆったりと眺められるスペースもありますよ。春には川沿いの桜とのコラボレーションを楽しむこともできます。

4. 近つ飛鳥博物館(大阪)

大阪府立 近つ飛鳥博物館は、古墳などの遺跡が多いエリアに立つ人文科学系博物館。そしてこの建物もやはり古墳をイメージして造られています。「黄泉(よみ)の塔」と名付けられた高くそびえるコンクリートの建物が印象的ですが、この塔の内部は空洞。博物館の建物は、この塔へ続く大階段の中に造られています。
安藤忠雄自身がこの建物を代表作として挙げていて、この作品について「自然を喜び讃える日本人の感性を収めた平成の古墳」(平成:1989年~2019年)であると述べています。

5. 兵庫県立美術館(兵庫)

2002年に神戸で開館した美術館で、すぐ前面には海が広がっています。館内には通路がめぐらされているので、展示物だけでなく、建築そのものを楽しむことができますよ。
神戸の街は南側に海、北側に山の景色が広がりますが、この美術館も海と山をテーマにした構成が見られます。中でも見どころは、1階屋外にある「円形テラス」と3、4階屋外にある、海・山・風の3つのデッキ。海に張り出したような展望スペースである「海のデッキ」には、安藤忠雄作の大きな青リンゴのオブジェもあります。

いかがでしたか?安藤忠雄の建築は、この5つ以外にも日本各地に数多くあります。旅行予定の地域に安藤忠雄の作品があったら、ぜひ足を運んでみてくださいね!

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