タイガースがロマインと1年契約で合意 ヤンキース・田中の女房役

ウィンター・ミーティング最終日となった日本時間12月13日、タイガースは正捕手候補の獲得に成功した。関係者によると、タイガースは1年410万ドルでフリーエージェントの捕手、オースティン・ロマインと契約合意に達したという。今季までヤンキースで田中将大の女房役を務めていた好捕手が、いよいよ正捕手の座を手にすることになるかもしれない。

現在31歳のロマインは、2014年から2017年までタイガースで内野のユーティリティとして活躍したアンドリュー・ロマインの弟である。ヤンキースでは正捕手のゲーリー・サンチェスに次ぐ2番手捕手という扱いだったが、タイガースでは今季58試合でマスクを被ったグレイソン・グライナーとの正捕手争いが予想される。また、ロマインを獲得したことにより、タイガースはプロスペクト捕手のジェイク・ロジャースにAAA級での実戦経験を積ませることが可能になった。

過去4シーズンにわたってヤンキースの2番手捕手を務め、70試合前後に出場してきたロマインは、今季72試合に出場して打率.281、8本塁打、35打点、OPS.748をマーク。打率、出塁率(.310)、長打率(.439)、OPSはいずれもキャリアハイの数字だった。また、定評のある守備面でも安定した働きを披露。田中とは15試合でバッテリーを組んで防御率2.70の好投を引き出し、通算でも39試合で防御率2.77と相性が良かった。

今季のタイガースはジェームス・マッキャンの移籍によって正捕手を固定できず、スタメンマスクはグライナーの57試合が最多という状況だっただけに、ロマインには正捕手定着の期待がかかる。近年は打撃面でも成長を遂げており、守備面で本来の実力をしっかり発揮できれば、定位置獲得はそれほど難しくないはずだ。ヤンキースで多くの好投手とバッテリーを組んできた経験を活かし、タイガースの若手投手の成長に貢献することも期待される。

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