広東の順徳:中国工業デザインコミュニティーの希望の星

広東の順徳:中国工業デザインコミュニティーの希望の星

AsiaNet 82152 (2514)

【順徳(中国)2019年12月12日新華社=共同通信JBN】Guangdong Industrial Design City Creative Design Week(広東工業デザイン市創意デザインウイーク)が、中国南部の仏山市順徳区にあるGuangdong Industrial Design City(広東工業デザイン都市、GIDC)で「China Design Day(中国デザインの日)」にあたる12月9日に開幕した。「Design, Empowering, Fusion(デザイン、エンパワーメント、融合)」をテーマとするこのイベントは、専門性、国際性、デザイン共有を基本的に強調することを狙いとした。デザインに焦点を当て、より高度で国際的な工業デザイン産業のブランディングを促進し、これにより「Designed by Shunde(順徳によるデザイン)」の上質な開発に力を与えている。

これに並行して、デザイン慣行を共有するミーティングが開催され、英国、ドイツ、米国、イタリア、ベルギー、スウェーデン、トルコ、中国、日本、韓国の10カ国から主要なデザイナーがGIDC開設10周年を祝賀するため招かれた。「Uplifting Design, Wisdom-led Future(デザイン向上、智が導く未来)」のテーマの下、世界のデザイナーは、経済のグローバル化と文化の多様化の最中にある中国の工業デザインコミュニティーが受け入れることになる新たな機会と方向性への知見をもたらした。インダストリー4.0、工業デザインの開発トレンド、デザイン産業の将来の機会に関しては、彼らは世界中から高級なデザイン思考とノウハウを導入することについても意見交換し、デザイナーに一層国際的かつクリエーティブであるよう促した。

ドイツに本社を置くデザイン会社であるKurz Kurz Design Chinaのション・ハオ社長は、このようなイベントによってデザイン業界の人々が欧州の工業デザインの歴史への理解を深め、ベストプラクティスから学び、順徳の工業デザインを新たな高みへ導くことができるよう期待していると述べた。

GIDCは順徳の工業デザイン産業の開発の縮図である。現在、順徳区の工業デザイン能力を高めるためのアクションプランであるDesign Shundeは同区の輝かしいブランドになった。GIDCは力強く成長しており、Design Shundeプロジェクトも同様で過去1年間は成功している。統計によれば、2019年初めから工業デザイン業界の100社が順徳に登記し、総計は380社となった。これにより順徳は、広東省で2番目の工業デザイン企業クラスターとなり、この職業に従事する人の数は1万5000人を超えた。デザイン業のハイテク企業が新たに約10社設立され、総計は約50社になった。それにとどまらず、このプロジェクトは国立研究施設の創設、世界のデザイナーとの協力、および「Design Plus(デザイン+)」モードの推進において飛躍的な進展を遂げ、従来型製造業の転換と向上に推進力を与えた。

GIDCには現在、世界の280を超すデザイン会社があり、8300人以上のデザイナーと開発者をもたらした。これにより革新的なデザインの約85%は商業化され、デザインサービスから得る売上高は約40億元に達した。これら全ての数字はGIDCが中国の工業デザインの中心地へと発展することを助け、Sanlong Bay High-end Innovation Cluster(三龍湾ハイエンド・イノベーション・クラスター)の構築を可能にした。

ソース:The Guangdong Industrial Design City (GIDC)