ペラザがRソックスと1年300万ドルで合意 正二塁手争いに参戦

サンディエゴで開催されていたウィンター・ミーティング最終日となった日本時間12月13日、レッドソックスは正二塁手候補の獲得に成功した。関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、レッドソックスはフリーエージェントの内野手、ホゼ・ペラザと1年300万ドルで契約合意。なお、内外野の複数ポジションを守れるペラザの獲得により、レッドソックスがユーティリティ・プレイヤーのブロック・ホルトと再契約を結ぶ可能性は消滅したと見られている。

ペラザは現在25歳。レッズ移籍4年目となった今季は141試合に出場して打率.239、6本塁打、33打点、7盗塁、OPS.631をマーク。前年の157試合、打率.288、14本塁打、58打点、23盗塁、OPS.742から大きく成績を落とし、今月初めにノンテンダーFAとなっていた。

8月下旬に3年ぶりのマイナー降格を経験するなど、屈辱のシーズンとなったペラザだが、メインの役割となった二塁のほか、三塁、遊撃、レフト、センター、さらには投手としてメジャー初登板も経験するなどユーティリティ性を発揮。レッドソックスではホルトに代わるユーティリティ・プレイヤーとしての起用が有力だが、もちろん正二塁手争いに加わる可能性もある。

本来の正二塁手であるダスティン・ペドロイアは左膝の故障によりキャリア継続の危機を迎えており、現時点で正二塁手の筆頭候補と言えるのは今季デビューして95試合で18本塁打を放ったマイケル・チェイビス。しかし、本来は三塁や一塁が本職の選手であり、二塁をフルシーズン任せるのは不安もあるため、ペラザが2018年のようなパフォーマンスを取り戻せるのであれば、レギュラー獲得のチャンスは十分にある。このほか、マルコ・ヘルナンデス、林子偉(リン・ズーウェイ)、ルール5ドラフトで獲得したジョナサン・アラウズらも正二塁手争いに加わることになるだろう。

主力選手のトレード放出の可能性ばかりが取り沙汰されているレッドソックスだが、ひとまず、適切な価格で必要な戦力の確保に成功したと言えそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.