【英総選挙2019】 ポンド急騰、保守党が過半数獲得の流れ受け

©BBCグローバルニュースジャパン株式会社

12日投開票のイギリス総選挙の出口調査の結果を受け、英ポンドは対ドルで2.7%上昇の1.35ドルとなるなど急騰、昨年5月以来の高値水準となった。与党・保守党が単独過半数議席を獲得する見通しが示され、ブレグジット(イギリスのEU離脱)をめぐる不透明感解消への期待が高まったとみられる。

投票は12日午後10時(日本時間13日午前7時)に締め切られた。出口調査の結果は直後に発表された。

開票は進められており、保守党が下院(定数650)で過半数議席を獲得した。

ボリス・ジョンソン首相はブレグジットを最大の公約に掲げ、過半数獲得を目指していた。2020年1月31日の離脱期限までに、議会で欧州連合(EU)との離脱協定案を可決させたい考え。

BBCのファイサル・イスラム経済記者は、保守党が圧勝したことで合意無し離脱が遠のき、金融市場は安堵のため息をついていると述べた。「最も破壊的なかたちの合意なし離脱は、交渉のテーブルから外れた。市場の反応は、投票結果そのものだけでなく、(圧勝したことで)首相が変更を加える余地が生まれるという事実を反映している」。

フランスのアメリー・ドモンシャラン欧州問題担当相は、保守党の決定的勝利の兆候が、ブレグジットを明確なものにしたとした上で、「ブレグジットで最も重要なことは、我々がどう分離するかではなく、離脱後に何を構築するかということだ」と述べた。

(13日の対ドル英ポンドの推移。縦軸は上から1.352ドル、1.351ドルと続く。横軸は現地時間0時、2時と続く。 出典:Web Financial Group SA)

キャピタル・エコノミクスのポール・デールズ主席エコノミストは、保守党が単独過半数で勝利し、「今後数週間で離脱協定案を可決されれば、1月31日の合意なし離脱のリスクが排除される。差し迫った不確実性を軽減し、少なくとも多少は事業投資を引き上げる可能性がある」と分析。

「来年2月の予算では、保守党はおそらく、公共投資額を最大200億ポンド引き上げ、経済にさらなる弾みをつけるだろう」と述べた。

(英語記事 Pound soars on exit poll forecast of Tory majority