リベンジで17.68キロのロウニンアジ

 ルアーマンの安仁屋憲彦さんは、この時期になるとミジュンの群れを追って回遊してくるGT(ロウニンアジ)を狙って恩納村のリーフに出掛ける。これまで20キロの大物を釣り上げた実績があるが、今年はまだ釣り上げることができず、11月中旬に、もう少しのところで大物をバラシてしまった。

 同じ潮回りの2週間後の12月3日、ミジュンが入る時間は午前6時~午後6時半分と予測して、午前5時からポイントに入り、リーフの口に向かってルアーを投げては、巻き取ることを繰り返した。

 オニヒラがミジュンを追って水面が騒がしくなった午前6時20分、リーフ際を引いていたルアーに水飛沫(しぶき)を上げてGTがヒット。すかさずフッキングを入れると、海中に引きずり込まれそうな強い引き。ドラグを強めに締めたリールから10メートルほどラインが引き出された。ラインを出したら根ズレでラインが切られてしまう。魚に主導権を与えず、強引に引き寄せた。

 10分ほどで足元まで寄せた魚は、自己記録よりは小さいが今年初の大物。波のタイミングを見て引き上げたのは自己記録に少し足りない17.68キロのGTだった。安仁屋さんの挑戦はこれからも続く。

 (おきなわ釣王国社・仲栄真修)

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