年度内複線化「困難」 逆走事故でシーサイドライン金沢八景駅

シーサイドライン

 横浜市は13日、新交通システム「金沢シーサイドライン」の金沢八景駅(同市金沢区)を本年度中に複線化するのは困難、との見通しを示した。

 運行会社「金沢シーサイドライン」(同)が6月に起きた逆走事故の対応を最優先した結果、同社が整備する電気や信号などの工事が遅れているのが理由。早期実現に向け、市は「関係機関と協議を進めた上で、できるだけ早く複線化の時期を明確にしたい」と説明している。

 シーサイドラインの金沢八景駅は今春、京急線の金沢八景駅方面に約150メートル延伸する工事が完了。二つの駅は橋上の自由通路で直結された。

 市などは暫定的に、単線で新駅を運用開始。旧駅を撤去するなどし、本年度中に複線化する予定だった。

 13日に開かれた市会建築・都市整備・道路委員会で、市側が明らかにした。

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