【MLB】レイズは筒香のどこを評価? 米メディアが指摘する「特に重要な」能力とは…

レイズとの契約合意が報じられた筒香嘉智【写真:荒川祐史】

筒香は今季出塁率.3877を記録し、通算でも.382と高い出塁率を残してきた

 DeNAからポスティングシステムを利用して、メジャー移籍を目指していた筒香嘉智外野手のレイズ移籍が決まった。13日(日本時間14日)に米メディアが一斉に報じ、契約は2年総額1200万ドル(約13億1100万円)。DeNAには譲渡金として、契約総額の20%となる240万ドル(約2億6200万円)が支払われる見込みだ。

 かつて野茂英雄氏や岩村明憲氏、松井秀喜氏らも在籍したことのあるレイズ。今季は96勝66敗の好成績を残し、ア・リーグ西地区でヤンキースに次ぐ2位に入った。ワイルドカードでプレーオフに進み、地区シリーズでアストロズに敗れているレイズはなぜ筒香の獲得に動いたのか。その狙いを「MLB公式サイト」が解説している。

 筒香のレイズ移籍を報じた「MLB公式サイト」は「ツツゴウ獲得で、レイズはラインナップにおける主軸に求められるニーズを満たす」とレポート。筒香の能力が、レイズが求めていたポイントにマッチするとして、筒香の成績を紹介している。

 それは、筒香がDeNA時代に残してきた「出塁率」だと同サイトは指摘している。「恐らく、ツツゴウに関して最も過小評価されている面は- 同時に重要な面でもあるのだが- 彼が素晴らしい出塁率を通算で記録していることである」。筒香は今季、セ・リーグ6位となる出塁率.3877を記録。DeNAに在籍した10年間の通算でも.382という高い出塁率を残している。

 レイズは今オフ、チームトップの出塁率.369を記録したトミー・ファム外野手がパドレスへとトレードで移籍。チームとして高い出塁率を誇る打者がニーズとして挙がっており「レイズにとってそれ(筒香の出塁率)こそが特に重要というわけだ」と指摘している。

 また、三塁手としてもプレーでき「三塁での守備力も向上させている」とし、ヤンディ・ディアス内野手と“右左”で併用させることも可能だと、MLB公式サイトでは綴られている。交渉期限の米東部時間12月19日17時(日本時間20日7時)を前に、早期で決着を見せた筒香の移籍。レイズは筒香が残してきた「出塁率」を評価し、2年1200万ドル(13億1100万円)で契約合意にこぎつけた。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2