厚労相「運用を注視」 慈恵病院(熊本市)の「内密出産」

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 加藤勝信厚生労働相は13日の閣議後記者会見で、熊本市西区の慈恵病院が身元を明かしたくない妊婦の出産を匿名でも受け入れる「内密出産」を近く導入すると表明したことに対し、「現行法に基づき適切に行われるのかチェックが必要だ」と述べ、運用を注視する考えを示した。

 熊本市が国に検討を働き掛けている内密出産の法整備については、「子どもが出自を知る権利をどう考えるのか、出産後に実の親が養育しない子が増えるのではないか、という懸念が指摘されている」と慎重姿勢を見せた。予期しない妊娠に悩む妊婦への対応策として、インターネットを通じた匿名の相談体制の整備を進めるとした。

 慈恵病院は、院内の新生児相談室に身元を明かすことを条件に、匿名での出産を認める。ただ、相談を通じて、実名を明かした上で通常の出産をしてもらう努力は続けるという。(並松昭光)

(2019年12月14日付 熊本日日新聞朝刊掲載)