半世紀前の柱、そのままに 歴史ある建物を活用 熊本市のアパレル店

©株式会社熊本日日新聞社

カリーノ下通にオープンした「GEEK」。柱や床は壁紙やタイルを施しておらず、建物の約半世紀の歴史を感じさせる=熊本市中央区

 熊本市中央区安政町の商業施設「カリーノ下通」に、約半世紀前に建築された同施設の柱や床を、内装としてそのまま見せるアパレル店「GEEK(ギーク)」がオープンした。歴史を感じさせる店内では、主に10代後半~30代の女性向けの最新女性ファッションを扱う。

 建物は鉄筋コンクリート造りで、かつて入居していた旧寿屋下通店が1972年に増築した部分。床には、過去に使われたタイルの接着剤の跡が層のように重なり、独特の文様を描く。柱には、寸法を計算したとみられる数字が残る。

 建物を所有・管理する不動産賃貸のカリーノグループ(熊本市)の関連会社が「古いものを活用しよう」と、床を覆うタイルや壁紙などを撤去した。

 カリーノグループは同区魚屋町にある昭和初期の旧三井住友銀行熊本支店も取得。歴史ある建物の活用を図っている。馬場英治代表は「今あるものを大切にして、価値を生み出したい」と話す。(中原功一朗)

(2019年12月14日付 熊本日日新聞朝刊掲載)