欧州メディア、報道に熱 激戦大詰め「国民が関心」 世界女子ハンド

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ドイツ戦を終えたスウェーデンの選手にインタビューする同国のテレビ局のスタッフ=13日、パークドーム熊本(池田祐介)

 女子ハンドボール世界選手権は大詰めを迎え、13日は欧州勢による準決勝などがあった。会場の熊本市東区のパークドーム熊本ではハンドボール人気の高い欧州メディアが奔走し、試合と同様に報道も熱を増した。

 この日、決勝進出を逃したノルウェーの選手を同国の報道陣が取り囲んだ。民間最大手テレビ局TV2のリポーターのハラルド・ブレデリさんによると、ハンドボールはサッカー、スキーに次ぐ人気で「彼女たちはスーパースターだよ」。

 ノルウェーは優勝3度の強国。日本との時差がマイナス8時間のため、午後8時半からの試合は昼食時の現地で生中継される。「2年に1度の大会はクリスマス前の恒例行事。みんながテレビで観戦しますから」とブレデリさんらスタッフは自然と力が入る。

 スウェーデンのテレビ局NENTグループの解説者サビン・ロセン・ヤコブセンさんも「国民の誰もが関心を持っている大会」と断言する。その人気ぶりは日程さえも動かすようだ。この日同国が登場した7、8位決定戦の開始予定は当初午前11時半だった。だが、同国とドイツの対戦に決まった11日深夜、国際ハンドボール連盟は急きょ午後2時半に変更。熊本国際スポーツ大会推進事務局は「欧州メディアの意向が強く働く」と説明する。

 同事務局によると、取材申請の約900人のうち海外メディアは約400人。放映権者のラガルデールスポーツ(ドイツ)が140人、デンマークとノルウェー、スウェーデンの北欧3カ国で計128人を数える。

 ノルウェーの日刊紙アフテンポステンのベテラン記者ミッテ・ブッゲさん(68)は「記者席がきれいで、食事も出る。運営はとても良い」。次回開催国スペインのウェブサイト記者ナゴレ・オドゥリオゾラさんは「日本でハンドボールはメジャーじゃないけど、盛り上がっていてびっくり。熊本は親切な人ばかりで名所も美しい」と笑顔で語り、「競技の裾野を広げるためにも10年ぶりのアジア開催は意義がある」と今大会を評した。(元村彩、中村悠、中村美弥子)

(2019年12月14日付 熊本日日新聞朝刊掲載)