熊本市もデータ消去委託 神奈川県の行政文書HD転売事件

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 神奈川県の行政文書を保存したハードディスク(HD)を情報機器会社「ブロードリンク」(東京)の元社員が転売した事件で、熊本市は13日、市が使った機器のデータ消去を同社が請け負っていたと公表した。熊本市分の転売や情報流出は確認されていない。

 市は「富士通リース」(東京)と機器のリースを契約。同社は2016年1月~18年6月に市が入力した課税対象者の氏名や住所などの情報が入ったHD24本と、職員研修の資料が残るパソコンのデータ消去をブロードリンクに委託した。

 神奈川県の契約先も富士通リースだったため、市は過去の契約を調査。富士通リースに照会し、ブロードリンクに委託したことが分かった。富士通リースの報告によると、HDもパソコンもデータ消去されたという。

 作業完了を終えた富士通リースの報告を市が受けたかどうか分からないことや、市の情報流出を防ぐ取り決めがなかったことも判明。村上和美行政管理部長は「市民の個人情報を守るため、確実な対策を考える」としている。(高橋俊啓)