レイズと契約合意の筒香 指名打者を中心に複数ポジションで起用か

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日本時間12月14日、ポスティング制度を利用してメジャーリーグ移籍を目指していた筒香嘉智が2年1200万ドルでレイズとの契約に合意したことが明らかになった。2016年に44本塁打を放つなど長打力が魅力の筒香だが、トミー・ファム(通算出塁率.373)をトレードでパドレスへ放出したレイズは筒香の出塁率の高さ(通算.382)を高く評価していると見られる。長打力と高出塁率を武器に打線の中軸を担うことが期待される筒香は、どこのポジションを守ることになるのだろうか。

MLB公式サイトでレイズの番記者を務めるフアン・トリビオは「筒香の守備力にはクエスチョンマークがつく」としつつも、筒香が内外野の複数ポジションを守れる点をレイズが評価していることを伝えている。日本でのメインポジションだった左翼のほか、右翼、三塁、一塁の各ポジションで起用される可能性があるようだ。

今季のレイズでは、ファムが左翼で123試合にスタメン出場した。そのファムはパドレスへトレードされたが、交換要員としてハンター・レンフローを獲得しており、このレンフローとオースティン・メドウズの2人が外野の両翼のレギュラーとなる見込みだ。ともに今季33本塁打を放ち、24歳のメドウズは打率.291、OPS.922の好成績をマーク。27歳のレンフローは打率.216に終わったが、外野の両翼で好守を見せ、左翼手部門でゴールドグラブ賞のファイナリストとなった。レンフローは左腕に強い右打者であり、右腕先発時にはレンフローに代わって筒香が外野の守備に就くケースもあるだろう。

一塁は92試合にスタメン出場した崔志萬(チェ・ジマン)、三塁は45試合にスタメン出場したヤンディ・ディアスが最多出場であり、来季もこの2人がレギュラー格となる見込みだ。崔は筒香と同じ1991年生まれの28歳で、長打力と選球眼がウリの左打者という点でも共通している。今季19本塁打、OPS.822をマークした崔は、筒香が出場機会を確保するうえで最大のライバルとなるだろう。同じく28歳のディアスは、故障もあって79試合の出場にとどまったものの、自己ベストの14本塁打、OPS.816をマーク。レンフローと同様、左腕に強い右打者であり、右腕先発時にディアスに代わって筒香が三塁の守備に就くことも考えられる。

指名打者はメドウズの43試合が最多で、現在フリーエージェントのアビサイル・ガルシアが23試合、ファムが21試合、ディアスが16試合で続いた。要するにレギュラー不在の状況であり、筒香は指名打者での起用がメインとなる可能性が高い。一塁の崔、三塁のディアス、左翼(または右翼)のメドウズと同等かそれ以上にしっかり守れることをスプリング・トレーニングでアピールできれば、守備に就く機会は増えるだろう。

今後の補強が起用法に影響を与える可能性はあるが、現時点では指名打者がメインで、レギュラー格の選手の休養日や相手投手の左右に応じて左翼、右翼、三塁、一塁の各ポジションの守備に就くケースも出てくると考えられる。なお、筒香の年俸を上回る野手は正中堅手のケビン・キアマイアー(約1017万ドル)しかおらず、打線の中軸を担う存在としての期待に応えたいところだ。