ブリュワーズが先発左腕・アンダーソンと1年500万ドルで契約合意

日本時間12月14日、ブリュワーズがフリーエージェントの先発左腕、ブレット・アンダーソンと1年500万ドル+出来高200万ドルで契約合意に達したことが明らかになった。ブリュワーズはすでに今季韓国プロ野球でMVPに輝いたジョシュ・リンドブロムを総額およそ900万ドルの3年契約で獲得しており、チェイス・アンダーソンとザック・デービースの両右腕を放出した穴を年俸総額を抑える形で埋めることに成功した。

現在31歳のアンダーソンは、今季アスレチックスで31試合に先発して176イニングを投げ、自己最多の13勝(9敗)、防御率3.89、90奪三振をマーク。奪三振率は低かったが、ゴロ率54.5%という打たせて取るピッチングを展開し、好守を誇るアスレチックス内野陣にも助けられて自己ベスト級の好成績を残した。

メジャー11シーズンで規定投球回到達が3度、100イニング以上投げたシーズンがそのほかに1度だけと故障が非常に多いアンダーソンだが、規定投球回に到達したシーズンはいずれも2ケタ勝利をマーク。故障さえなければ先発3番手クラスとして確実な働きを期待できる左腕である。メジャー通算では188試合(176先発)で59勝61敗、防御率4.05という成績を残している。

ブリュワーズのデービッド・スターンズGMは、来季に向けて8~10人ほどの先発投手を確保しておきたいとの意向を示していたが、ブランドン・ウッドラフ、エイドリアン・ハウザー、エリック・ラウアー、リンドブロム、そしてアンダーソンでひとまず先発ローテーションの5枠の顔ぶれが固まり、コービン・バーンズやフレディ・ペラルタといった若手投手も控えている。今後も先発候補となる安価な投手の獲得に動く可能性がある。

なお、今季両リーグで規定投球回に到達した61人の投手のうち、アンダーソンのゴロ率54.5%はダコタ・ハドソン(カージナルス)とルイス・カスティーヨ(レッズ)に次ぐ3番目の数字。ゴロを量産するアンダーソンの活躍は、ブリュワーズ内野陣の守備力にかかっていると言えるかもしれない。

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