公害乗り越え地域活性化を 倉敷でフォーラム始まる

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みずしま財団の塩飽研究員(中央)らが参加し、公害や地域づくりについて話し合われた分科会

 高度成長期などに公害を経験した各地の関係者や住民らが意見を交わす「公害資料館連携フォーラム」が14日、倉敷市松島の川崎医療福祉大で始まった。初日は「公害入門」「地域づくり」「教育」の3テーマで分科会があり、約100人の参加者が公害を乗り越えての地域活性化策などについて考えた。

 「地域づくり」には、同市・水島コンビナートの大気汚染被害を訴えた倉敷公害訴訟の元原告らでつくるみずしま財団(同市水島西栄町)の塩飽敏史研究員が参加。水島地区で約20年続けている河川の水質調査や、学生対象の環境学習ツアーを紹介し「公害を経験した水島地区だからこそできる活動を続けていきたい」と話した。

 各地のまちづくりに携わり長野県の参与と兵庫県尼崎市の顧問を務める船木成記さん(55)による基調講演もあり、住民が当事者意識を持って地域活動に参加する必要性などを訴えた。

 フォーラムは、みずしま財団のほか、熊本県水俣市や三重県四日市市などにある公害に関する資料館、活動団体でつくる「公害資料館ネットワーク」が毎年開催しており、県内では初めて。最終日の15日も分科会や意見交換会が開かれる。