現場主義の画家、「唯一無二の画室」は 作品などを紹介

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相模原市出身の文学者・石井秀の生涯を紹介する企画展=相武台公民館

 戦後、真鶴町にアトリエを構えた画家・中川一政(1893~1991年)が屋外で描いた作品などを紹介する企画展が、町立中川一政美術館(同町真鶴)で開かれている。箱根の雄大な自然の中で筆を執る中川の姿を、写真家の篠山紀信さんが撮影したパノラマ写真のパネルも公開している。

 同館によると、中川は現場主義。1949年に町内にアトリエを構えたが、福浦港(湯河原町)や駒ケ岳(箱根町)を描くために近くまで足を運び、目の前に広がる風景を写生。福浦港を「青天井世界一のアトリエ」、箱根を「天上天下、唯一人のアトリエ」と名付けた。同館は「中川にとって、写生地もアトリエの一つだった」としている。

 「唯一無二の画室(アトリエ)を求めて」と題した企画展は、花の絵画も含む約60点を通し、中川の創作活動の一端を紹介。また数台のカメラを使ってシャッターを切り、画面をつなぎ合わせる手法で当時93歳の中川を撮影した篠山さんの写真を、巨大なパネル(幅3.8メートル、高さ1.2メートル)で紹介している。

 企画展は来年2月25日までの、午前9時半から午後4時半まで。毎週水曜日と、28日から1月3日は休館。観覧料は一般600円など。問い合わせは、同館電話0465(68)1128。