東武アーバンパークライン逆井~六実間複線化 高柳線路切替工事の様子

レールを切断する様子

2019年12月15日(日)未明、東武アーバンパークラインの愛称で知られる東武野田線逆井~六実間複線化工事が行われ、高柳での線路切替工事の様子が報道公開されました。

工事の内容は現在営業線として使用している線路を切断・移設し、すでに敷設が完了している新上り線・新下り線へ接続、複線化するというものです。当日は電気関係も含め550名ほどの作業員が従事し、終電から始発までのわずかな時間で工事を完了させました。改良工事部の矢野哲郎さんによれば「線路切替工事は時間との闘い。特に高柳は踏切が存在するのでこれを始発列車までに仕上げる必要がある」とのこと。工事完了後の試運転では東武60000系電車が高柳~六実間を往復しました。

「ヨッコイ!」の掛け声とともに線路を動かしていく
トロリ線などの調整
重機でバラストを敷く
切断した後のレールを接続。継目マクラギの幅はやや広い
踏切も始発までに仕上げる必要がある

本区間の工事が完了したことにより、1964年の塚田~新船橋間から始まった柏~船橋間の複線化が完成。来年3月14日(土)ダイヤ改正までは既存のダイヤのまま運行しますが、それ以降は全線で急行運転を開始します。柏~船橋間の速達性が向上することで千葉県内での南北移動や都心アクセスの利便性向上にも期待がかかります。

工事終了後、高柳駅改札口の様子

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記事/写真:一橋正浩

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